>>32 ・精製炭水化物の普及。(全国民が“白い米”を食べられるようになったのは戦後になってから)
・品種改良や遺伝子操作によって血糖値を急上昇させる「スーパー糖質」と化した小麦粉を使ったパン、
パスタ、菓子などの摂取量増大。
・砂糖や異性化糖(「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」)の摂取量が桁違いに増えた。
…などの原因が考えられます。
また、昔の農民のように、過酷な筋肉労働によって食後血糖値が上がる前に
速やかに糖を消費してしまえば、中性脂肪に変換されて蓄えられることもなく
高炭水化物食の弊害も出難かったのでしょう。
糖尿病にしても、平均寿命が短く、ほとんどの人が発症する前に
他の疾病で亡くなっていたという事情もあったと思われます。
ですので、デスクワークや機械化された農業に従事し、移動には自動車を使っている現代人が、
「昔の人には肥満や糖尿病が少なかった」という短絡的な理由で「やはり日本人には和食だ」
と思い込み、当時の食事に回帰するのは非常に危険な行為だと言えます。
たとえば、大正時代の静岡県の中流農家の食事に関する資料によると、
当時の農家の大人ひとり分の基本的な食事内容は、一日に「米四合」(大盛ご飯約7杯)、
「味噌汁6杯」、「たくあん20切れ」というものだったそうで、
栄養価の低い食事内容を量で補おうとするために必然的に米をバカ食いすることになり、
総エネルギー摂取量はむしろ現在より200キロカロリーほど多かった程なのですが、
炭水化物偏重で動物性たんぱく質と油脂類の摂取量が絶対的に不足していたため、
身体構成組織の劣化と免疫防御機能の低下は免れず、結核や肺炎が蔓延し、
感染症でバタバタ死んでしました。
また、血管を構成する材料(たんぱく質)の不足から血管が脆くなって破れやすくなり、
30〜40代の若さで脳出血によって急死するケースも多かったようです。
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