当時、ホルターマン氏は、仕事中の活動量が多い人たちは、
職場で体を動かすことが健康に繋がると信じているが、
実際にはその見解は間違っている可能性があるとコメントしています。
さらに、仕事中によく動く人たちであっても、余暇時間に運動すれば
健康に良い影響が期待できるものの、現実的には仕事で疲れ果ててしまい、
余暇時間に運動するのは難しいとも述べています。
このように、身体活動パラドックスという現象は、俗説レベルではなく、
信じるに足るきちんとしたエビデンスがあります。
では、なぜ仕事中に体を動かすと健康が脅かされてしまうのでしょうか?
●身体活動パラドックスの背景は複雑
ホルターマン氏は、建築業、配送・運送業など、仕事中の活動量が多い職種の
体の動かし方と余暇時間でよく行われているウォーキングやジョギング、
サイクリングといった運動との間には、根本的に違いがあり、
これが体に異なる影響を与えていると指摘しています。
まず、仕事中に体をよく動かす職業であっても、その際の強度は低く、
長時間にわたって続くことが多いです。
これは、健康リスクを下げるために役立つ心肺機能を高めるのには不十分で、
効率的な運動とは言えません。
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