聞き手:慢性腎臓病の人は、そんなに入れてなくてもダバダバ出ちゃってる?
医師 : えっとね…慢性腎不全の人っていうのは、(逆に)排泄が少なくなる。
「血中」と「尿中」って考えなきゃいけないんですけど、腎臓病の人っていうのは、
いっぱいタンパク質を摂ると、排泄できないので、血中のBUN尿素窒素が高値になって
尿毒症になっちゃうので、「タンパク質制限をしましょう」っていう話なんですね。
で、普通の人っていうのは、摂ったら摂っただけ出てくるんですよ。
うん、あのもう無尽蔵…多分、300gぐらい摂っても300gぐらい出てくるので、全然、
身体には問題ないんですけれども、出す機能が「100」しかない人が「300」取ったら?
…「200」残っちゃうでしょ。
出て行かないんですよ。
でも、「300」摂って「300」出て行く人が…例えば、「100」摂ったら「100」出てくるよね。
「200」とったら「200」出てくるよね。
…っていうことは、前の数値が高いのはあたりまえなんですよね。
(視聴者からのコメント):「プロテインですが、肝臓腎臓に負担がかかると聞きました」
医師 : 負担かかるよ、もちろん。
もちろんそれ負担かかるけど、それを言ったら何でもそうなんですよ
。
確かに、たんぱく質を取ったら、タンパク質の最終産物の尿素窒素を排泄しなきゃ
いけないので、腎臓に負担が「かかる」か「かからないか」と言えば、かかってますけど、
「健康に害があるかないか」というと、「全くないです」っていう話です。
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