また、たんぱく質の過剰摂取が2型糖尿病の発症リスクとなる可能性を示唆したコホート研究が複数あり、
そのメタ・アナリシスは、総たんぱく質及び動物性たんぱく質は2型糖尿病の発症リスクとなるが、
植物性たんぱく質は関連がないか、むしろ予防的に働いている可能性を示している。
したがって、たんぱく質そのものが2型糖尿病の発症リスクとなるか否かはまだ明らかでない。
また、血圧への影響もコホート研究及び介入試験で検討されており、そのメタ・アナリシスは
高たんぱく質摂取が血圧低下につながる可能性を示唆している。
しかし、研究によって結果のばらつきは大きく、また、その閾値はまだ明らかでない。
高たんぱく質摂取が骨密度の低下及び骨折予防につながるとするメタ・アナリシスも存在する。
しかし、研究によって結果のばらつきは大きく、また、その閾値もまだ明らかでない。
たんぱく質摂取量は、低すぎても高すぎても他のエネルギー産生栄養素とともに主な生活習慣病の
発症及び重症化に関連する。したがって、目標量を範囲として定める必要がある。
また、高齢者では特にフレイル及びサルコペニアの発症予防も考慮した値であることが望まれる。
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