>>8 どんなトレーニングをしても、筋肉は「持久力がある」方向にシフトします。
アメリカのある研究報告によると、投てきなどのパワー系の競技選手、
それもオリンピックレベルのトップアスリートの筋肉を調べたところ、
「タイプIIx(速筋線維)」に分類される筋肉がほとんどなく、ほぼすべてが、
持久力も併せ持つ「タイプIIa」になってしまっていたそうです。
一般人の場合、「IIx」と「IIa」との比率は1:1~1:2といわれていますが、
トップアスリートは「IIx」がゼロに近いのです。
そのくらい、持久的能力をもった「IIa」に変わってしまっているのです。
ということで、筋線維は、基本的にどんなトレーニングをしても、
よりスタミナのあるほうへシフトしていく、と考えていいでしょう。
その理由として考えられるのは、トレーニングの「量」です。
パワー型のアスリートも、スプリンターも、勝つためには、
長時間のトレーニングをこなさなければなりません。
たくさん走り、たくさん跳び、たくさん投げないと
いい選手にはなれないからです。
1回1回の動作は瞬発系ですが、何度も繰り返すということは、
結果的に持久的能力も必要になります。
また、ある程度のスタミナをつけておかないと、
試合で勝ち抜くこともできません。
ですから、筋肉の持久性は自然に高まるのだと考えられます。
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