水泳と筋トレに関して多い質問や疑問が「水泳は筋トレの代わりになるのか」というものですが、
これは一流の水泳選手が逆三角形で筋肉のついた体型をしていることから来る、多くは誤解です。
競泳選手は、タイム向上のために、水泳の技術練習以外に陸上でウエイトトレーニングをしているので、
あのような身体つきなのです。
水泳自体に筋トレ効果が全くないとは言えませんし、イージー・ゲイナー(筋肉が発達しやすい体質。日本人には少ない)
であれば何をしても筋肉が付くので、中には水泳だけで顕著に筋肉が発達する人もいるでしょう。
しかし、そういうケースを見て「水泳をやれば筋トレしなくてもムキムキになれる」と考えるのは生存者バイアスです。
筋肉を付けようとする際には、それに適した“刺激の入れ方”というのを考える必要があります。
ウエイトを持ち上げ、重みに耐えながらジワジワ下ろしていく。
そのネガティブ動作時の負荷に耐えることで筋肉は肥大するわけです。
その点、水泳はどうでしょうか?
たしかに手を掻く時には水の負荷がかかりますが、それ以外の動きでは、意外と負荷や制約のない中で、
自由に身体を動かせています。
要するに、筋肉への刺激の入り方が、筋トレとはかなり異なるのです。
つまり、筋肉を大きく成長させるための刺激を入れるという意味では、水泳はあまり効率的ではないということです。
筋肉を付けてムキムキになるのが目的ならば、普通に筋トレを行うほうが遥かに効率的だと言えるでしょう。
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