インナーマッスルて何やねん
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>>12
レスありがとうございます。
今のところ客観的なデータや明確なエビデンスと呼べるものは無い(?)のですね。
私は高校で野球部の顧問をしているのですが、数年前からウエイトトレーニングを取り入れており、
体育学博士号を持ち海外での指導経験も長いトレーナーの方にメニューを組んでいただきました。
当初私も、聞きかじった知識で「選手たちのインナーマッスルや体幹を中心に鍛えたい」と
申し出たのですが、「サッカーの長友選手の本が売れたために商売になると踏んだトレーナーや
整体師の影響だと思いますが、世界中でそんなこと言ってるのは日本だけです。たとえば体幹だけを
個別に鍛えることは不可能とまでは言いませんが、それならばチマチマとプランクなんかやるよりも
所謂“BIG3”(ペントプレス・スクワット・デッドリフト)をやった方が、よっぽど体幹も一緒に
強くなります。それから、『インナーマッスルを意識した動きを…云々』などと言いますが、下手に
そんな意識をしたら動作が不自然になって、かえって怪我を招くだけですよ」と一蹴されました。
レスありがとうございます。
今のところ客観的なデータや明確なエビデンスと呼べるものは無い(?)のですね。
私は高校で野球部の顧問をしているのですが、数年前からウエイトトレーニングを取り入れており、
体育学博士号を持ち海外での指導経験も長いトレーナーの方にメニューを組んでいただきました。
当初私も、聞きかじった知識で「選手たちのインナーマッスルや体幹を中心に鍛えたい」と
申し出たのですが、「サッカーの長友選手の本が売れたために商売になると踏んだトレーナーや
整体師の影響だと思いますが、世界中でそんなこと言ってるのは日本だけです。たとえば体幹だけを
個別に鍛えることは不可能とまでは言いませんが、それならばチマチマとプランクなんかやるよりも
所謂“BIG3”(ペントプレス・スクワット・デッドリフト)をやった方が、よっぽど体幹も一緒に
強くなります。それから、『インナーマッスルを意識した動きを…云々』などと言いますが、下手に
そんな意識をしたら動作が不自然になって、かえって怪我を招くだけですよ」と一蹴されました。
技術練習に割く時間との兼ね合いもあるため小筋群の細かいトレーニングまでは行えず、
前出の“BIG3”だけをやらせているのですが、各自の挙上重量の伸びと比例して、球速、遠投力、
打球の飛距離、50m走のタイムなど全てが向上し、危惧していたような「スピードや柔軟性の低下」
「動きが硬くなる」「怪我が増える」などの弊害も見られず、今のところメリットしか感じられませんので、
とりあえず今後もこのままのメニューで続けて行きたいと思います。
今後万一、現在のトレーニングによる弊害と思われるような事象が発生したら、情報共有のために
このスレで報告させていただきます。ありがとうございました。
前出の“BIG3”だけをやらせているのですが、各自の挙上重量の伸びと比例して、球速、遠投力、
打球の飛距離、50m走のタイムなど全てが向上し、危惧していたような「スピードや柔軟性の低下」
「動きが硬くなる」「怪我が増える」などの弊害も見られず、今のところメリットしか感じられませんので、
とりあえず今後もこのままのメニューで続けて行きたいと思います。
今後万一、現在のトレーニングによる弊害と思われるような事象が発生したら、情報共有のために
このスレで報告させていただきます。ありがとうございました。
そういう立場なら野球部全体のレベルアップを見なきゃいかんのだから、とりあえず筋トレっていうのが正しい道なのでしょう。ただ選手個々の話になれば、一流、超一流、その他一同を見分けるポイントはインナーの使い方にあるってことは軽んじてはいけないと思いますね。
[YouTubeで再生]
●「生存者バイアス:一流選手は、なぜ奇怪なトレーニングをしているのか?」
君がスポーツ科学の研究者だったとして、史上最も広範囲のリサーチ研究を行うとしよう。
いかなる被験者も選びうる。いかなる変数も設定しうるとしよう。
リフターだったら、どんな人たちを選ぶか? ワールドクラスの選手か? 平凡な選手か?
平凡な選手を被験者にすべきだ。その理由を説明しよう。
これは「生存者バイアス」という概念に関わる。
第二次大戦中、米軍は、帰還した飛行機の被弾状況を調べた。
最も被弾しやすい所を見つけて、そこを補強すれば墜落率を下げれると考えたのだ。
しかし、この考えは間違いだった。
被弾していない箇所こそが飛行機の弱点だった。
帰還機の被弾部分は、むしろ「当たってもOK」な個所を示している。
脆弱な部分を撃たれて、撃墜された飛行機は帰還していない。
我々は誤って、生き残ったトップ選手の練習を模倣すればよいと考える。
世界レベルの選手からデータを集めればよいと思っている。
彼らはこんな方法で成功したのだから、それは価値があると考えてしまう。
オリンピックレベルのリフターを集めて研究すれば彼らのようになれる「秘訣」が分かるか?
しかし、彼らはすでに選抜された存在だ。
競争に生き残った選手のデータは彼らが生き残った理由を示さない。
●「生存者バイアス:一流選手は、なぜ奇怪なトレーニングをしているのか?」
君がスポーツ科学の研究者だったとして、史上最も広範囲のリサーチ研究を行うとしよう。
いかなる被験者も選びうる。いかなる変数も設定しうるとしよう。
リフターだったら、どんな人たちを選ぶか? ワールドクラスの選手か? 平凡な選手か?
平凡な選手を被験者にすべきだ。その理由を説明しよう。
これは「生存者バイアス」という概念に関わる。
第二次大戦中、米軍は、帰還した飛行機の被弾状況を調べた。
最も被弾しやすい所を見つけて、そこを補強すれば墜落率を下げれると考えたのだ。
しかし、この考えは間違いだった。
被弾していない箇所こそが飛行機の弱点だった。
帰還機の被弾部分は、むしろ「当たってもOK」な個所を示している。
脆弱な部分を撃たれて、撃墜された飛行機は帰還していない。
我々は誤って、生き残ったトップ選手の練習を模倣すればよいと考える。
世界レベルの選手からデータを集めればよいと思っている。
彼らはこんな方法で成功したのだから、それは価値があると考えてしまう。
オリンピックレベルのリフターを集めて研究すれば彼らのようになれる「秘訣」が分かるか?
しかし、彼らはすでに選抜された存在だ。
競争に生き残った選手のデータは彼らが生き残った理由を示さない。
ソ連では、エリートリフターのデータを元にプレリーピンチャートが作られた。
チャートが示すレップ数セット数に従えばだれもが成長できるのか?
むしろ、遺伝的に優れている選手だからチャート通りにできるのではないか?
となれば、トップ選手の言っていることを信用せず練習を真似しない方がいいことになる。
一流選手の練習は、むしろ「悪い例」なのだ。
パワー系のスポーツや陸上は、遺伝的要素が大きい。
骨格、靭帯の付き方、速筋型か遅筋型か、運動神経等々。
遺伝子ロトの当選者に「当選のコツ」を聞いても無駄だ。
一流選手にも、危なっかしい謎トレをするのがいる。
「俺はこのトレーニングで怪我をしたことはない」という。
いや、怪我をしないから生き残った。当たり前の話だ。
本人は、自分の謎トレが成功の秘訣だと信じている。
実際はその成功は、遺伝子ガチャのおかげかもしれない。
謎トレでも、故障しない遺伝子と、そして幸運に恵まれた。
特にパワー系のスポーツは、ストレスへの対処が重要だ。
トップ選手のやり方だから正しい?
一流選手の「ユニークトレ」の真似は君に深刻な怪我をもたらす危険性がある。
チャートが示すレップ数セット数に従えばだれもが成長できるのか?
むしろ、遺伝的に優れている選手だからチャート通りにできるのではないか?
となれば、トップ選手の言っていることを信用せず練習を真似しない方がいいことになる。
一流選手の練習は、むしろ「悪い例」なのだ。
パワー系のスポーツや陸上は、遺伝的要素が大きい。
骨格、靭帯の付き方、速筋型か遅筋型か、運動神経等々。
遺伝子ロトの当選者に「当選のコツ」を聞いても無駄だ。
一流選手にも、危なっかしい謎トレをするのがいる。
「俺はこのトレーニングで怪我をしたことはない」という。
いや、怪我をしないから生き残った。当たり前の話だ。
本人は、自分の謎トレが成功の秘訣だと信じている。
実際はその成功は、遺伝子ガチャのおかげかもしれない。
謎トレでも、故障しない遺伝子と、そして幸運に恵まれた。
特にパワー系のスポーツは、ストレスへの対処が重要だ。
トップ選手のやり方だから正しい?
一流選手の「ユニークトレ」の真似は君に深刻な怪我をもたらす危険性がある。
ブルガリアンメソッドはどうだ?
一流選手の思い付きレベルではない。
しかし、マックス90%で毎日トレーニングしたらメダルが取れたというより、
そんなメソッドでも耐えうる選手だからメダルが取れたのだ。
ソ連東欧の選手は使い捨てだった。さらに薬物の問題もあった。
君らは、社会主義の広告塔ではない。君らの目標は自分なりのパワーの獲得だ。
リカバリーに現実的でなければならない。
トレーニングでできること、さけるべきことを考えないといけない。
怪我の危険性はいかばかりか、そんなエゴリフトに何の利益があるのかよく考えろ。
一流選手のトレーニングを見て人は簡単に生存者バイアスに陥る。
選手本人からしてそうだ。生き残った自分しか見えていない。
謎トレは、彼自身にもマイナスかもしれない。でも生き残っているから反省内省しない。
我々はもっと賢くある必要がある。「墜落した飛行機」のデータはないのだ。
凡庸な選手からエビデンスを得るべきなのは、彼らがアスリートの「代表値」だからだ。
もし君が最良のコーチを求めているなら元一流選手は避けた方がいいかもしれない。
優れたコーチは、正しい努力をしてよく勉強してよいプログラムを書く。
元一流選手は、不勉強で傲慢な最悪のコーチだったりする。
一流選手の思い付きレベルではない。
しかし、マックス90%で毎日トレーニングしたらメダルが取れたというより、
そんなメソッドでも耐えうる選手だからメダルが取れたのだ。
ソ連東欧の選手は使い捨てだった。さらに薬物の問題もあった。
君らは、社会主義の広告塔ではない。君らの目標は自分なりのパワーの獲得だ。
リカバリーに現実的でなければならない。
トレーニングでできること、さけるべきことを考えないといけない。
怪我の危険性はいかばかりか、そんなエゴリフトに何の利益があるのかよく考えろ。
一流選手のトレーニングを見て人は簡単に生存者バイアスに陥る。
選手本人からしてそうだ。生き残った自分しか見えていない。
謎トレは、彼自身にもマイナスかもしれない。でも生き残っているから反省内省しない。
我々はもっと賢くある必要がある。「墜落した飛行機」のデータはないのだ。
凡庸な選手からエビデンスを得るべきなのは、彼らがアスリートの「代表値」だからだ。
もし君が最良のコーチを求めているなら元一流選手は避けた方がいいかもしれない。
優れたコーチは、正しい努力をしてよく勉強してよいプログラムを書く。
元一流選手は、不勉強で傲慢な最悪のコーチだったりする。
君は身長2メートルでも体重180キロでもないだろ?
元一流選手は、自分の客観的な立ち位置・特殊性が見えない。
生存者のトレーニングを見て「安全だ」「有効だ」と判断してはいけない。
彼のユニークトレは、彼だけに「合っている」あるいは、何をやろうが彼には「合った」。
また一流選手に近づき、「新理論」を売り込む詐欺師的トレーナー達がいる。
ジョエル・シードマンのような詐欺師は、MLBに「ファンクショナルな動作」を売り込んだ。
彼らは一流選手に取り入り、選手は「体幹理論」なるものの広告塔になる。
バカトレーニングも、優れた遺伝子をもった選手がやると、素晴らしく見える。
「ああ、素晴らしい! ファンクショナルだ!」と。
一流アスリートの一人でもいいから、その「体幹トレ」の信奉者にすればよい。
そのアスリートの実績は、トレーナーの「独自理論」の手柄となる。
元一流選手は、自分の客観的な立ち位置・特殊性が見えない。
生存者のトレーニングを見て「安全だ」「有効だ」と判断してはいけない。
彼のユニークトレは、彼だけに「合っている」あるいは、何をやろうが彼には「合った」。
また一流選手に近づき、「新理論」を売り込む詐欺師的トレーナー達がいる。
ジョエル・シードマンのような詐欺師は、MLBに「ファンクショナルな動作」を売り込んだ。
彼らは一流選手に取り入り、選手は「体幹理論」なるものの広告塔になる。
バカトレーニングも、優れた遺伝子をもった選手がやると、素晴らしく見える。
「ああ、素晴らしい! ファンクショナルだ!」と。
一流アスリートの一人でもいいから、その「体幹トレ」の信奉者にすればよい。
そのアスリートの実績は、トレーナーの「独自理論」の手柄となる。
●だからァ・・・
http://blog.livedoor.jp/yohei_kaga/archives/2030004.ht...
体幹の重要性をよくいわれます。
バランスだったり、障害予防であったり、当たりの強さの原因だったり。
いいんですけど、勘違いしないでいただきたいのは、腹筋や背筋運動に絞ってそれを鍛えようとしても、
欲しいものを手に入れることはできません。
では、なぜそれのみがクローズアップされて、それらの「体幹」運動がもてはやされているかと言うと、
素人なのに玄人のふりをしなければならない人たちがあまりにも多くいて、彼らが広めちゃったからです。
腹筋運動も背筋運動も、シンプルな動きで簡単に選手を「疲れさす」ことができます。
だから、デモンストレーション数回やって、その運動を何百回も選手にやらせれば、コーチとして「仕事してやった」感が
わきあがってきちゃって、もうそれで「体幹」トレーニングになっちゃうんです。
でもそれは希望する結果を手に入れることができる運動ではないし、一般的に言われる腹筋運動を多く含む体幹運動が
パフォーマンスを向上させることがないことは科学的に証明されていて、そればかりか科学者たちは、
過度の腹筋運動が椎間板ヘルニアを主とする神経障害をもたらすということも発表しています。
http://blog.livedoor.jp/yohei_kaga/archives/2030004.ht...
体幹の重要性をよくいわれます。
バランスだったり、障害予防であったり、当たりの強さの原因だったり。
いいんですけど、勘違いしないでいただきたいのは、腹筋や背筋運動に絞ってそれを鍛えようとしても、
欲しいものを手に入れることはできません。
では、なぜそれのみがクローズアップされて、それらの「体幹」運動がもてはやされているかと言うと、
素人なのに玄人のふりをしなければならない人たちがあまりにも多くいて、彼らが広めちゃったからです。
腹筋運動も背筋運動も、シンプルな動きで簡単に選手を「疲れさす」ことができます。
だから、デモンストレーション数回やって、その運動を何百回も選手にやらせれば、コーチとして「仕事してやった」感が
わきあがってきちゃって、もうそれで「体幹」トレーニングになっちゃうんです。
でもそれは希望する結果を手に入れることができる運動ではないし、一般的に言われる腹筋運動を多く含む体幹運動が
パフォーマンスを向上させることがないことは科学的に証明されていて、そればかりか科学者たちは、
過度の腹筋運動が椎間板ヘルニアを主とする神経障害をもたらすということも発表しています。
僕にとって「体幹」とは「肘から膝までの体の部位」のことで、これらをファンクショナルに鍛えるためには、
スクワット、デッドリフト、ランジ、クリーンなどの、指先からつま先までが、一つの動作をおこなう目的のために
(ほぼ)同時に緊張を起こすような全身運動が最適と考えています。
また、常識で考えれば、それらの運動から得る負荷のほうが、一般で言われる腹筋や背筋の動作時にかかる負荷の何倍も大きいです。
つまり、スポーツパフォーマンス時に近い負荷です。
また、このように全身を常に同時に緊張させるトレーニングを積むと、下半身で作り上げた力をしっかりと上半身に移行するような体になるし、
きっとそれこそが先にもあげた「バランス」「あたりの強さ」につながるし、これらの運動で得たボディーコーディネーションと柔軟性が障害予防になるんです。
こういうと、僕の大嫌いな「インナーマッスル」が…とかいう、専門用語でいうところの「ど素人」が出てくるんですが、
背骨と背骨をつないでいるような細く短い筋肉や、背骨と骨盤をつなぐ筋肉をその「インナーマッスル」というものと考えているならば、
僕が先ほどあげた全身運動すべてがそれらを効果的に鍛えられるということも付け加えておきます。
いいですか、筋肉の収縮というのは「All or None」なんです。
プロとしての常識です。
スクワット、デッドリフト、ランジ、クリーンなどの、指先からつま先までが、一つの動作をおこなう目的のために
(ほぼ)同時に緊張を起こすような全身運動が最適と考えています。
また、常識で考えれば、それらの運動から得る負荷のほうが、一般で言われる腹筋や背筋の動作時にかかる負荷の何倍も大きいです。
つまり、スポーツパフォーマンス時に近い負荷です。
また、このように全身を常に同時に緊張させるトレーニングを積むと、下半身で作り上げた力をしっかりと上半身に移行するような体になるし、
きっとそれこそが先にもあげた「バランス」「あたりの強さ」につながるし、これらの運動で得たボディーコーディネーションと柔軟性が障害予防になるんです。
こういうと、僕の大嫌いな「インナーマッスル」が…とかいう、専門用語でいうところの「ど素人」が出てくるんですが、
背骨と背骨をつないでいるような細く短い筋肉や、背骨と骨盤をつなぐ筋肉をその「インナーマッスル」というものと考えているならば、
僕が先ほどあげた全身運動すべてがそれらを効果的に鍛えられるということも付け加えておきます。
いいですか、筋肉の収縮というのは「All or None」なんです。
プロとしての常識です。
それでもなお、「重い重量で行う運動ではインナーマッスルは鍛えられない!!!」と言いたい方は、まず転職を考え、
それでも今の職に居続けたいという方は、それを証明する専門文献を探してください。
ただ、まずそれらは見当たらないし、もし何かしらを見つけたとしても、それらは全部参考文献すらついていない、
日本人のズブの素人が思いつきで書いた物ばかりです。
本当にこの「インナーマッスル」というくだらないアイデアは、世界中でも日本だけでしか流行ってないんですよ…
プロが本気になって口にするのは恥ずかしいことなんです…
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
加賀 洋平
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校キネシオロジー学科大学院プログラム終了。
ロングビーチにおいてストレングス&コンディショニング(S&C)の世界的権威である
Dr. John Garhammerに師事し、S&Cコーチとして経験と知識を積む。
日米両国で様々なレベルのアスリート指導経験があり、現在は仙台大学において、
日本においては稀有な大学レベルでのS&Cプログラムを主催・運営している。
それでも今の職に居続けたいという方は、それを証明する専門文献を探してください。
ただ、まずそれらは見当たらないし、もし何かしらを見つけたとしても、それらは全部参考文献すらついていない、
日本人のズブの素人が思いつきで書いた物ばかりです。
本当にこの「インナーマッスル」というくだらないアイデアは、世界中でも日本だけでしか流行ってないんですよ…
プロが本気になって口にするのは恥ずかしいことなんです…
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加賀 洋平
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校キネシオロジー学科大学院プログラム終了。
ロングビーチにおいてストレングス&コンディショニング(S&C)の世界的権威である
Dr. John Garhammerに師事し、S&Cコーチとして経験と知識を積む。
日米両国で様々なレベルのアスリート指導経験があり、現在は仙台大学において、
日本においては稀有な大学レベルでのS&Cプログラムを主催・運営している。
――――:
本日の方はですね、以前インナーマッスルについて解説をした動画を見て、色々ですね、その方自身、調べて、
「日本で言われていることはすごい勘違いされてるな」と思われたそうです。
実際その…海外、欧米の科学者の方ですとか、サッカー選手でいうと、ロナウド…クリスチーナ・ロナウド選手とかがですね、
「アウターマッスルを鍛えれば、体幹トレーニングとかインナーマッスル(のトレーニング)はいらない」って言っているっていうのをご自身で調べて、
その辺りですね、より詳しくですね、お聞きしたいということで、本日ご質問いただいてますので、その辺りよろしくお願いします。
北島達也:
はい、お願いします。
まず、まあ(以前の動画と)多少重複することになるんですけれども、日本では本当、インナーマッスルっていうのは全く勘違いというか、
嘘が流れてますね。
そもそもインナーマッスルに力はないです。
まず、インナーマッスルで体型が変わることもないですし、力が増えることもないです。持久力が増えることもないです。
「じゃあ、インナーマッスルは何か?」って話なんですけども、インターインナーマッスルは「限りなく靭帯に近い筋肉」です。
靭帯、腱とか、こういう腱ですね、筋(スジ)に近い。
じゃあ、「筋に近い」というか、「ほぼ筋、靭帯」なんですけど、何で「筋肉」なのかっていう。
「じゃあ、インナーマッスルなんていらなくて、靭帯だけでいいだろ」って話になりますよね。
本日の方はですね、以前インナーマッスルについて解説をした動画を見て、色々ですね、その方自身、調べて、
「日本で言われていることはすごい勘違いされてるな」と思われたそうです。
実際その…海外、欧米の科学者の方ですとか、サッカー選手でいうと、ロナウド…クリスチーナ・ロナウド選手とかがですね、
「アウターマッスルを鍛えれば、体幹トレーニングとかインナーマッスル(のトレーニング)はいらない」って言っているっていうのをご自身で調べて、
その辺りですね、より詳しくですね、お聞きしたいということで、本日ご質問いただいてますので、その辺りよろしくお願いします。
北島達也:
はい、お願いします。
まず、まあ(以前の動画と)多少重複することになるんですけれども、日本では本当、インナーマッスルっていうのは全く勘違いというか、
嘘が流れてますね。
そもそもインナーマッスルに力はないです。
まず、インナーマッスルで体型が変わることもないですし、力が増えることもないです。持久力が増えることもないです。
「じゃあ、インナーマッスルは何か?」って話なんですけども、インターインナーマッスルは「限りなく靭帯に近い筋肉」です。
靭帯、腱とか、こういう腱ですね、筋(スジ)に近い。
じゃあ、「筋に近い」というか、「ほぼ筋、靭帯」なんですけど、何で「筋肉」なのかっていう。
「じゃあ、インナーマッスルなんていらなくて、靭帯だけでいいだろ」って話になりますよね。
でも何で、そこにインナーマッスルってものが必要かって言うと、例えば、肩関節と股関節っていうのは、ソケット状に入ってますよね。
これが極度に外部からのストレスがかかった時に、靭帯に負担がかかって、靭帯が切れるくらいの負担かかると、靭帯は実はかなり強いので、
靭帯より先に骨折してしまうんですよね。靭帯が切れるよりも骨折してしまうんです。
で、これは、野生で骨折っていうことは、死に直結する重大な怪我なわけですよね。
今でこそ、接骨院とか整形外科で治せますけど、野生の動物が骨折したらお終いっていう。
それこそ競走馬なんか、骨折したらもう復帰できなかったりしますよね。
そのぐらい、野生で骨折ってのは恐ろしいことなので、このソケット状になってる(関節の)靭帯が外れそうになるぐらいまで負荷がかかった時に、
靭帯だけじゃなくて、一箇所か二箇所…数箇所、筋肉で出来ていて、力をリリースして脱臼する働きをするところなんですよ。
その、要は「逃げ場」ですよね。脱臼させるための逃げ場が筋肉で出来ていて、ある程度の力が加わると「ビヨーン」って伸びちゃうんですよね、
力に耐えられなくなって。
ですから、「骨折を防いで脱臼させるための筋肉」が「インナーマッスル」なんです。
ですから、筋肉なんですけども、属性としては靭帯って考えた方がいいくらいですよね。
ただ、脱臼させるために一部が弱くなってるっていうことなんですよ。
これが極度に外部からのストレスがかかった時に、靭帯に負担がかかって、靭帯が切れるくらいの負担かかると、靭帯は実はかなり強いので、
靭帯より先に骨折してしまうんですよね。靭帯が切れるよりも骨折してしまうんです。
で、これは、野生で骨折っていうことは、死に直結する重大な怪我なわけですよね。
今でこそ、接骨院とか整形外科で治せますけど、野生の動物が骨折したらお終いっていう。
それこそ競走馬なんか、骨折したらもう復帰できなかったりしますよね。
そのぐらい、野生で骨折ってのは恐ろしいことなので、このソケット状になってる(関節の)靭帯が外れそうになるぐらいまで負荷がかかった時に、
靭帯だけじゃなくて、一箇所か二箇所…数箇所、筋肉で出来ていて、力をリリースして脱臼する働きをするところなんですよ。
その、要は「逃げ場」ですよね。脱臼させるための逃げ場が筋肉で出来ていて、ある程度の力が加わると「ビヨーン」って伸びちゃうんですよね、
力に耐えられなくなって。
ですから、「骨折を防いで脱臼させるための筋肉」が「インナーマッスル」なんです。
ですから、筋肉なんですけども、属性としては靭帯って考えた方がいいくらいですよね。
ただ、脱臼させるために一部が弱くなってるっていうことなんですよ。
で、もう20年ぐらい前に…もっと前かな? かなり前にですね、もう90年代ぐらいにですね…80年代かもしれないですね、
ちょっと年代は忘れちゃいましたけど、アメリカの方の科学者がですね、「結局、スポーツ選手が怪我をする原因は、
アウターマッスルに対してインナーマッスルが弱いから、関節を痛めやすいんじゃないか?」っていうことで、
「インナーマッスルのワークアウト」っていうのをちょっと考えたんですね。推奨し始めたんですよ。
で、どういうものかっていうと、こういう軽いもので関節を、肩関節を軽~く、本当に何百キロも持ち上げる選手が、1キロ2キロで
こういう動きをするっていうのが「インナーマッスルのワークアウト」って言われて、それをやって、ある程度、ほぐしたりとか、
(インナーの)筋肉が強くなれば怪我しづらくなるだろう…ということで、90年代初頭とか80年代終わりぐらいに流行ったんですね、
「インナーマッスル・ワークアウト」っていうのが。
そこから10年20年経って、結局、出た答えが「インナーマッスルのワークアウトをしても、怪我の発生率は全く変わらなかった」
ということで、やっぱり、靭帯をリリースさせるために、関節を脱臼させて骨折を防ぐためにインナーマッスルは出来ているので、
「アウターマッスルに応じて、それ相応の強さになってくんじゃないか」ってのが今の多くの見解なんですよね。
ちょっと年代は忘れちゃいましたけど、アメリカの方の科学者がですね、「結局、スポーツ選手が怪我をする原因は、
アウターマッスルに対してインナーマッスルが弱いから、関節を痛めやすいんじゃないか?」っていうことで、
「インナーマッスルのワークアウト」っていうのをちょっと考えたんですね。推奨し始めたんですよ。
で、どういうものかっていうと、こういう軽いもので関節を、肩関節を軽~く、本当に何百キロも持ち上げる選手が、1キロ2キロで
こういう動きをするっていうのが「インナーマッスルのワークアウト」って言われて、それをやって、ある程度、ほぐしたりとか、
(インナーの)筋肉が強くなれば怪我しづらくなるだろう…ということで、90年代初頭とか80年代終わりぐらいに流行ったんですね、
「インナーマッスル・ワークアウト」っていうのが。
そこから10年20年経って、結局、出た答えが「インナーマッスルのワークアウトをしても、怪我の発生率は全く変わらなかった」
ということで、やっぱり、靭帯をリリースさせるために、関節を脱臼させて骨折を防ぐためにインナーマッスルは出来ているので、
「アウターマッスルに応じて、それ相応の強さになってくんじゃないか」ってのが今の多くの見解なんですよね。
ですから、今どきインナーマッスルのワークアウトしてる人っていうのは、ほぼ、欧米では多分いないと思うんですよね。
まあ、僕が知ってる限りでは、昔のワークアウト方法なんですけれども、ビジネス的に、何か変わった…あの、日本は、
ウエイトトレーニングによるワークアウトを否定したい人が多いので、「インナーマッスル」とか「コアマッスル」とか言って、
「インナーマッスル」って言葉を使って、「アウターマッスルのワークアウトとは違いますよ」ってことで、ビジネスとして…
要は詐欺商法ですよね。
詐欺商法のタイトルとして「インナーマッスル」を使っているので、そもそものインナーマッスルのワークアウトのことも全く言ってないし、
「インナーマッスルで身体が変わる!」とか「力がつく!」とか、そういう嘘を言っちゃってるんですよね。
で、「体幹トレーニングでインナーマッスルを鍛えましょう」なんていうのは、そもそもアウターマッスルのワークアウトを紹介して
「インナーマッスルです」って紹介してますから。
「腸腰筋」とかがインナーマッスルとか言っている人がいるんですけども、完全なアウターマッスルですし、体幹部っていうのはですね、
本当に、この方がおっしゃるように、普通にワークアウトしてれば自然に鍛えられるところですので、特に体幹部だけをワークアウトしても
意味がないんですよね。
まあ、僕が知ってる限りでは、昔のワークアウト方法なんですけれども、ビジネス的に、何か変わった…あの、日本は、
ウエイトトレーニングによるワークアウトを否定したい人が多いので、「インナーマッスル」とか「コアマッスル」とか言って、
「インナーマッスル」って言葉を使って、「アウターマッスルのワークアウトとは違いますよ」ってことで、ビジネスとして…
要は詐欺商法ですよね。
詐欺商法のタイトルとして「インナーマッスル」を使っているので、そもそものインナーマッスルのワークアウトのことも全く言ってないし、
「インナーマッスルで身体が変わる!」とか「力がつく!」とか、そういう嘘を言っちゃってるんですよね。
で、「体幹トレーニングでインナーマッスルを鍛えましょう」なんていうのは、そもそもアウターマッスルのワークアウトを紹介して
「インナーマッスルです」って紹介してますから。
「腸腰筋」とかがインナーマッスルとか言っている人がいるんですけども、完全なアウターマッスルですし、体幹部っていうのはですね、
本当に、この方がおっしゃるように、普通にワークアウトしてれば自然に鍛えられるところですので、特に体幹部だけをワークアウトしても
意味がないんですよね。
どうしてかって言うと、体幹部が何で強い必要があるかって言うと、脚のパワーと上半身のパワーがあって、それを繋ぐのが体幹部だから、
脚のパワーと上半身のパワーを連動させるために、真ん中にある体幹部は確かに重要なんですけど、もともと脚のパワーも上半身のパワーもない人が
大幹部だけ鍛えたところで、何の役にも立たないわけですよ。
ですからまったく無意味なんですよね。
で、どういう風にすればいいかというと、普通に全身ワークアウトしてて、もしそれで、何らかのスポーツやってて、体幹部が原因でパワーが出ないのであれば、
体幹部を強くするような、アウターマッスルを鍛える普通のウエイトトレーニングを取り入れればいいだけの話であって、順番が全く逆なんですよね。
なんにもパワーがない人が体幹部のワークアウトだけやって、しかもインナーマッスルとかいうデタラメな名前を付けてアウターマッスルの体幹部を鍛えて、
それで「痩せる」とかなんとか言っちゃってる人がいるんですけど、もそもそも話が全然違います。
上半身と下半身の連動させる部分が体幹部ですから、両方のパワーがあって、それに見合うパワーが(体幹部に)なかった時に、
もう少し(体幹を)鍛えましょうっていうことなんですよね。
脚のパワーと上半身のパワーを連動させるために、真ん中にある体幹部は確かに重要なんですけど、もともと脚のパワーも上半身のパワーもない人が
大幹部だけ鍛えたところで、何の役にも立たないわけですよ。
ですからまったく無意味なんですよね。
で、どういう風にすればいいかというと、普通に全身ワークアウトしてて、もしそれで、何らかのスポーツやってて、体幹部が原因でパワーが出ないのであれば、
体幹部を強くするような、アウターマッスルを鍛える普通のウエイトトレーニングを取り入れればいいだけの話であって、順番が全く逆なんですよね。
なんにもパワーがない人が体幹部のワークアウトだけやって、しかもインナーマッスルとかいうデタラメな名前を付けてアウターマッスルの体幹部を鍛えて、
それで「痩せる」とかなんとか言っちゃってる人がいるんですけど、もそもそも話が全然違います。
上半身と下半身の連動させる部分が体幹部ですから、両方のパワーがあって、それに見合うパワーが(体幹部に)なかった時に、
もう少し(体幹を)鍛えましょうっていうことなんですよね。
さらに、上半身も下半身も(筋肉が)ないのに体幹部だけ鍛えて行ったら、寸胴でどんどんどんどんスタイルが悪くなってきますから、
「お腹周りだけガッシリして手足が細い」っていうの最悪ですからね、もう。
肩幅狭くて、背中もぺったんこで、腕も細くて、脚も細くて、お尻もぺったんこで、胴体だけやたらガッシリ筋肉が付いてたら、
全然かっこいい体型じゃないですよね。
ですから、腕が太くて、肩幅があって、背中があって下半身もトレーニングでワークアウトされて、きっちり筋肉が付いているのに、
あまりにも体幹部が弱くて、例えばバッティング…スイングが弱くなったりとか、パンチが弱くなったりキックが弱くなったりした場合は、
体幹部のワークアウトっていうのを取り得る必要があるかもしれないですけど、まあ、大体の場合は、その上半身か下半身を鍛える時に、
体幹部っていうのは絶対にバーベルを担いだりして使っているわけですから、丁度いいバランスで付いて行くもんなんですよね。
ですから、特別「体幹部、体幹部」っていう意識をしなくても、それこそ、お尻の筋肉とか背中の筋肉を鍛えるのに、
体幹を使わないで鍛える方法って、ほぼ存在しないんですから。
「お腹周りだけガッシリして手足が細い」っていうの最悪ですからね、もう。
肩幅狭くて、背中もぺったんこで、腕も細くて、脚も細くて、お尻もぺったんこで、胴体だけやたらガッシリ筋肉が付いてたら、
全然かっこいい体型じゃないですよね。
ですから、腕が太くて、肩幅があって、背中があって下半身もトレーニングでワークアウトされて、きっちり筋肉が付いているのに、
あまりにも体幹部が弱くて、例えばバッティング…スイングが弱くなったりとか、パンチが弱くなったりキックが弱くなったりした場合は、
体幹部のワークアウトっていうのを取り得る必要があるかもしれないですけど、まあ、大体の場合は、その上半身か下半身を鍛える時に、
体幹部っていうのは絶対にバーベルを担いだりして使っているわけですから、丁度いいバランスで付いて行くもんなんですよね。
ですから、特別「体幹部、体幹部」っていう意識をしなくても、それこそ、お尻の筋肉とか背中の筋肉を鍛えるのに、
体幹を使わないで鍛える方法って、ほぼ存在しないんですから。
ですから、体幹部だけ逆に鍛えて、他を鍛えなかったら、すごい格好悪い体型になりますし、あと、その体幹を鍛えたパワーも何の意味も持たないので…
結局、両端にあるものの繋ぎ目ですから、繋ぎ目が強いだけだったら何も…。
例えばですね、車で言ったら、「エンジンがまったくパワーがなくて、タイヤがツルツルで、シャフトだけ強い」っていう感じですよね。
モーターで、この…エンジンが回転させる導軸になるシャフトだけがやたら強くて、タイヤはツルツルで細くて、エンジンもパワーがない状態で、
「速く走れますか?」っていう。
エンジンのパワーがあって、タイヤが太くてグリップ性があって、初めてシャフトが強い意味があるわけじゃないですか。
その真ん中に入るシャフトが…ドライブシャフトとかが強ければ壊れないけど…たまに昔のアメ車なんかであるんですけどね、パワーがありすぎて、
ドライブシャフトが折れちゃったんで、それこそ人間で言う体幹なんですけども、まあそういうようなもんで、「ドライブシャフトだけ太くて、
エンジンパワーがなくて、タイヤが細くても意味がない」っていう、そういう身体を作ろうとしてるのが体幹トレーニングなんですよね。
結局、両端にあるものの繋ぎ目ですから、繋ぎ目が強いだけだったら何も…。
例えばですね、車で言ったら、「エンジンがまったくパワーがなくて、タイヤがツルツルで、シャフトだけ強い」っていう感じですよね。
モーターで、この…エンジンが回転させる導軸になるシャフトだけがやたら強くて、タイヤはツルツルで細くて、エンジンもパワーがない状態で、
「速く走れますか?」っていう。
エンジンのパワーがあって、タイヤが太くてグリップ性があって、初めてシャフトが強い意味があるわけじゃないですか。
その真ん中に入るシャフトが…ドライブシャフトとかが強ければ壊れないけど…たまに昔のアメ車なんかであるんですけどね、パワーがありすぎて、
ドライブシャフトが折れちゃったんで、それこそ人間で言う体幹なんですけども、まあそういうようなもんで、「ドライブシャフトだけ太くて、
エンジンパワーがなくて、タイヤが細くても意味がない」っていう、そういう身体を作ろうとしてるのが体幹トレーニングなんですよね。
ですから、まず「体感、体幹」っていう…まず「インナーマッスル」っていう言葉を、まず全部と言っていいほど嘘ばっかり言ってる人が多くて、
本来のインナーマッスルのことも言ってないし、まあ、本来のインナーマッスルは、結構廃れた過去の理論であって、さらに「コアマッスル」って言って
「体幹部を鍛える」っていうのも、結局、腕とか脚とか背中とか胸とか、そういう両端にあるものがパワーがあって、初めて体幹が使われるわけですから、
その体幹だけ鍛えても何の意味もないし、スタイルも悪くなってしまうので、素直にカッコいい身体になるためには「ちゃんとしたアウターマッスルの
ワークアウトをしましょう」ということですね。
そうですね、これに関しては紛れもない嘘なので、ちょっと調べてもらえばすぐにインナーマッスルがどういうものかっていうのがわかると…まあ今、
インターネットとかでも嘘の情報がいっぱい流れてるんで、なかなか難しいですけども、「インナーマッスルってそもそもそういうもんじゃない」
っていうことで…。
本来のインナーマッスルのことも言ってないし、まあ、本来のインナーマッスルは、結構廃れた過去の理論であって、さらに「コアマッスル」って言って
「体幹部を鍛える」っていうのも、結局、腕とか脚とか背中とか胸とか、そういう両端にあるものがパワーがあって、初めて体幹が使われるわけですから、
その体幹だけ鍛えても何の意味もないし、スタイルも悪くなってしまうので、素直にカッコいい身体になるためには「ちゃんとしたアウターマッスルの
ワークアウトをしましょう」ということですね。
そうですね、これに関しては紛れもない嘘なので、ちょっと調べてもらえばすぐにインナーマッスルがどういうものかっていうのがわかると…まあ今、
インターネットとかでも嘘の情報がいっぱい流れてるんで、なかなか難しいですけども、「インナーマッスルってそもそもそういうもんじゃない」
っていうことで…。
あと、体幹トレーニングっていうのも、体幹だけ鍛えても意味がない、素直に、世界で行われてる…それこそ世界の、日本以外の国はほぼ間違いなく
「スポーツ選手はウエイトトレーニングを取り入れたワークアウトするのはいいことだ」って言われて、実際にもう、サッカーだろうと、野球だろうと、
バスケットだろうと、陸上だろうと、もう、有名な選手は迷いなくワークアウトしてるわけですから、それを「日本だけやらない」っていう、
意固地になった、ひねくれた根性だけをちょっと直してもらって、素直に世界標準のことをやってもらえば効果は出ますので…。
何とかその「世界標準と違うことで、なんか楽な方法ないか」って思って探してる人が多いんですけども、実はその世界標準の方法のが全然楽なので、
試しに一度やってみてくださいって言うことなんですよね。
「スポーツ選手はウエイトトレーニングを取り入れたワークアウトするのはいいことだ」って言われて、実際にもう、サッカーだろうと、野球だろうと、
バスケットだろうと、陸上だろうと、もう、有名な選手は迷いなくワークアウトしてるわけですから、それを「日本だけやらない」っていう、
意固地になった、ひねくれた根性だけをちょっと直してもらって、素直に世界標準のことをやってもらえば効果は出ますので…。
何とかその「世界標準と違うことで、なんか楽な方法ないか」って思って探してる人が多いんですけども、実はその世界標準の方法のが全然楽なので、
試しに一度やってみてくださいって言うことなんですよね。
「ボディビルダーのようなカチンコチンの硬い筋肉(コンテスト時のビルダーは極限まで脂肪ををそぎ落としているので、
筋繊維や血管が浮き出て質感的に硬そうに見えるだけ。単なる”印象”に過ぎない)は実用的ではない」
「落合のような柔らかい筋肉(適度に脂肪が乗っているから柔らかそうに見えるだけ。単なる”印象”に過ぎない)こそ使える筋肉だ!」
…みたいな、日本人特有の「オーソドックスなウエイトトレーニングの否定」と「ボディビルダー下げ」をしたい心理による、
科学的根拠に基づかない偏見の新たなバリエーションが、日本だけで蔓延っている「インナーマッスル理論」や「体幹理論」だね。
とはいえ、いまやトップ・ボディビルダーの鈴木雅が巨人軍のフィジカル強化コーチに就任する時代になったし、
全般的には、そのようなウエイトトレーニングやボディビルダーへのいわれなき偏見は薄れつつあるようだが。
筋繊維や血管が浮き出て質感的に硬そうに見えるだけ。単なる”印象”に過ぎない)は実用的ではない」
「落合のような柔らかい筋肉(適度に脂肪が乗っているから柔らかそうに見えるだけ。単なる”印象”に過ぎない)こそ使える筋肉だ!」
…みたいな、日本人特有の「オーソドックスなウエイトトレーニングの否定」と「ボディビルダー下げ」をしたい心理による、
科学的根拠に基づかない偏見の新たなバリエーションが、日本だけで蔓延っている「インナーマッスル理論」や「体幹理論」だね。
とはいえ、いまやトップ・ボディビルダーの鈴木雅が巨人軍のフィジカル強化コーチに就任する時代になったし、
全般的には、そのようなウエイトトレーニングやボディビルダーへのいわれなき偏見は薄れつつあるようだが。
インナーマッスル信仰を捨てよ。日本人が身につけるべき筋トレ知識(前編)
https://victorysportsnews.com/articles/4660/origina...
スポーツに興味を持たない人でも、「インナーマッスル」という言葉を知っている人は多いだろう。
2008年まで明大サッカー部員だった長友佑都選手が、日本代表入りし、FCインテル入団まで駆け上ったサクセスストーリーを支えたのが
「体幹トレーニング」であり、そのキモがインナーマッスルである、というのがおよその一般認識ではなかろうか。(文=FR[ブロガー])
流行語大賞にノミネートもされた「体幹」ブームに乗って、一部のスポーツトレーナーらは「筋肉隆々のアウターマッスル(表層筋)ではなく、
しなやかなインナーマッスル(深層筋)を鍛えるべし」という“柔と剛の対立構造"を意気揚々と掲げながら、スポーツ選手のフィジカル強化だけでなく、
一般人のダイエットにおいても体幹トレーニングを積極的に推奨するようになった。
エクササイズの手軽さと真新しさもあいまって、メディアは「体幹」というキーワードにこぞって飛びつき、
そのやり方を解説・指南する「体幹トレーニング・ビジネス」も隆盛を極めた。
この十年ほどで、“インナーマッスルを鍛える重要性"が世間一般に広く浸透したように思われる。
しかし体幹トレーニングのイメージや話題性ばかりが先走ってしまい、そのトレーニング効果が実態以上に過大評価されたり、
他のトレーニング法への安易な批判も目立つようになった。
https://victorysportsnews.com/articles/4660/origina...
スポーツに興味を持たない人でも、「インナーマッスル」という言葉を知っている人は多いだろう。
2008年まで明大サッカー部員だった長友佑都選手が、日本代表入りし、FCインテル入団まで駆け上ったサクセスストーリーを支えたのが
「体幹トレーニング」であり、そのキモがインナーマッスルである、というのがおよその一般認識ではなかろうか。(文=FR[ブロガー])
流行語大賞にノミネートもされた「体幹」ブームに乗って、一部のスポーツトレーナーらは「筋肉隆々のアウターマッスル(表層筋)ではなく、
しなやかなインナーマッスル(深層筋)を鍛えるべし」という“柔と剛の対立構造"を意気揚々と掲げながら、スポーツ選手のフィジカル強化だけでなく、
一般人のダイエットにおいても体幹トレーニングを積極的に推奨するようになった。
エクササイズの手軽さと真新しさもあいまって、メディアは「体幹」というキーワードにこぞって飛びつき、
そのやり方を解説・指南する「体幹トレーニング・ビジネス」も隆盛を極めた。
この十年ほどで、“インナーマッスルを鍛える重要性"が世間一般に広く浸透したように思われる。
しかし体幹トレーニングのイメージや話題性ばかりが先走ってしまい、そのトレーニング効果が実態以上に過大評価されたり、
他のトレーニング法への安易な批判も目立つようになった。
十分な検証・実証もなく巻き起こった体幹ブームの結果、形だけの体幹エクササイズを導入するチーム・選手が増え、
一部では「フィジカル強化は体幹さえ鍛えれていれば、何とかなる」的な風潮すら感じられるようになった。
●体幹ブームのあと
2014年、サッカーW杯ブラジル大会。国民の大きな期待を背負いながらも、日本代表が予選リーグで惨敗を喫したことは、
国内サッカー界において深い失望感をもたらした。
しかし、その失望ムードの中での2015年ラグビーW杯、エディ・ジョーンズ監督が率いたラグビー日本代表の快挙は、
日本サッカー界にとって一種の黒船的ショックだったように思える。
エディ監督及びスタッフは、国内スポーツ界全体として敬遠されがちな「ウェイトトレーニング」を特に重視し、
従来以上に選手の基礎的フィジカルの強化に努めた。
栄養・休養面でも科学的アプローチを積極的に取り入れ、選手の綿密なコンディショニング管理を徹底した。
大会後、チーム中心メンバーの五郎丸歩選手が、日本サッカー界に対して「フィジカル強化から逃げると戦えない」と
公の場で提言したことも話題となった。
その直後のタイミングにサッカー代表監督に就任したハリルホジッチ監督も、世界基準のデュエルやインテンシティに対応すべく
フィジカル強化を重視し、代表選手に対してJリーグの標準レベルを超えた基礎筋力アップやウェイトトレーニングを要求するチーム作りを行い、
事実として一定の結果を出している。
一部では「フィジカル強化は体幹さえ鍛えれていれば、何とかなる」的な風潮すら感じられるようになった。
●体幹ブームのあと
2014年、サッカーW杯ブラジル大会。国民の大きな期待を背負いながらも、日本代表が予選リーグで惨敗を喫したことは、
国内サッカー界において深い失望感をもたらした。
しかし、その失望ムードの中での2015年ラグビーW杯、エディ・ジョーンズ監督が率いたラグビー日本代表の快挙は、
日本サッカー界にとって一種の黒船的ショックだったように思える。
エディ監督及びスタッフは、国内スポーツ界全体として敬遠されがちな「ウェイトトレーニング」を特に重視し、
従来以上に選手の基礎的フィジカルの強化に努めた。
栄養・休養面でも科学的アプローチを積極的に取り入れ、選手の綿密なコンディショニング管理を徹底した。
大会後、チーム中心メンバーの五郎丸歩選手が、日本サッカー界に対して「フィジカル強化から逃げると戦えない」と
公の場で提言したことも話題となった。
その直後のタイミングにサッカー代表監督に就任したハリルホジッチ監督も、世界基準のデュエルやインテンシティに対応すべく
フィジカル強化を重視し、代表選手に対してJリーグの標準レベルを超えた基礎筋力アップやウェイトトレーニングを要求するチーム作りを行い、
事実として一定の結果を出している。
しかしマスメディアの論調やサッカー指導の現場において、積極的にウェイトトレーニングを行ない
基礎筋力を高める取り組みに対して、強い抵抗感を示す関係者が少なくない。
日本選手のフィジカル面での弱さは、日本サッカーが長年抱えるテーマの1つでもあったが、
ハリル監督がいざそこにメスを入れようとすれば、メディアや現場関係者、サポーターからは必然的に
「日本代表がマッチョ化して大丈夫なのか?」「日本の強みが失われる」などとネガティブな意見が集まりやすい。
2014年ブラジル大会の惨敗を踏まえれば、チームの方向性に大きな変化が求められて然るべきだ。
だが、筋肉を増やし筋力を高めるフィジカル強化が、日本国内ではある種の「禁じ手」のように忌み嫌われるサッカー文化、
スポーツ文化があるのかもしれない。
そう考えれば、ウェイトトレーニングとは対立軸に置かれた「インナーマッスル論」が注目されやすいのも頷ける。
いずれにせよ、今後の日本サッカーが向かうべき方向性をしっかりと見極めるためにも、今ここで「インナーマッスル」という概念の意義を、
再考・再検証したいと思う。
●体幹、インナーマッスル万能論による思考停止
「体幹」とは文字通り、ヒトの体を1本の木にたとえた場合の「幹」となる部分、つまり手足を除いた胴の部分全体を指し示す。
そして「インナーマッスル」とは関節動作を安定させる働きを担う深部筋の総称で、それに対する概念が「アウターマッスル」と呼ばれる
関節動作を発生させる表層筋とされている。
基礎筋力を高める取り組みに対して、強い抵抗感を示す関係者が少なくない。
日本選手のフィジカル面での弱さは、日本サッカーが長年抱えるテーマの1つでもあったが、
ハリル監督がいざそこにメスを入れようとすれば、メディアや現場関係者、サポーターからは必然的に
「日本代表がマッチョ化して大丈夫なのか?」「日本の強みが失われる」などとネガティブな意見が集まりやすい。
2014年ブラジル大会の惨敗を踏まえれば、チームの方向性に大きな変化が求められて然るべきだ。
だが、筋肉を増やし筋力を高めるフィジカル強化が、日本国内ではある種の「禁じ手」のように忌み嫌われるサッカー文化、
スポーツ文化があるのかもしれない。
そう考えれば、ウェイトトレーニングとは対立軸に置かれた「インナーマッスル論」が注目されやすいのも頷ける。
いずれにせよ、今後の日本サッカーが向かうべき方向性をしっかりと見極めるためにも、今ここで「インナーマッスル」という概念の意義を、
再考・再検証したいと思う。
●体幹、インナーマッスル万能論による思考停止
「体幹」とは文字通り、ヒトの体を1本の木にたとえた場合の「幹」となる部分、つまり手足を除いた胴の部分全体を指し示す。
そして「インナーマッスル」とは関節動作を安定させる働きを担う深部筋の総称で、それに対する概念が「アウターマッスル」と呼ばれる
関節動作を発生させる表層筋とされている。
これはトレーニング論を組み立てていく上での基礎知識であり、それぞれ目的に沿った役割もあるのだが、
おそらくこの時点で当記事の読者の半数くらいの方が、細かい筋肉の紹介などには興味が失せているのではないだろうか。
さらにこれに関連して「ファンクショナルトレーニング」というスポーツ競技の動作パフォーマンス向上のためのトレーニング概念もあるのだが、
これを長々と解説したところで「フィジカル強化のため専門的な勉強には興味はない」と敬遠されてしまうのが関の山である。
必要性を強く感じなければ、興味の薄い勉強はなるべく避けて通りたいのがヒトの性でもあるが、こういう心のスキに入り込みやすいのが
“シンプルな対立構造"である。
自分もこれまで幅広いカテゴリーの選手からトレーニング相談を受けているが、トレーニング時の視覚的な印象が影響されてか、
左図のような対の関係を以ってトレーニング効果を誤解をしてしまっている選手が少なくない。
先にも述べたように「体幹」とはインナーマッスル及びアウターマッスルの両者を含めた概念であり、
ベンチプレスやバーベルスクワットのようなウェイトトレーニングも体幹を鍛えるトレーニングに含まれる。
だが、一般には単純化された図式(二元論的な対立構造)が受け入れられやすいためか、上記(図1)のように
安易に区分けされて語られてしまうケースが多い。
おそらくこの時点で当記事の読者の半数くらいの方が、細かい筋肉の紹介などには興味が失せているのではないだろうか。
さらにこれに関連して「ファンクショナルトレーニング」というスポーツ競技の動作パフォーマンス向上のためのトレーニング概念もあるのだが、
これを長々と解説したところで「フィジカル強化のため専門的な勉強には興味はない」と敬遠されてしまうのが関の山である。
必要性を強く感じなければ、興味の薄い勉強はなるべく避けて通りたいのがヒトの性でもあるが、こういう心のスキに入り込みやすいのが
“シンプルな対立構造"である。
自分もこれまで幅広いカテゴリーの選手からトレーニング相談を受けているが、トレーニング時の視覚的な印象が影響されてか、
左図のような対の関係を以ってトレーニング効果を誤解をしてしまっている選手が少なくない。
先にも述べたように「体幹」とはインナーマッスル及びアウターマッスルの両者を含めた概念であり、
ベンチプレスやバーベルスクワットのようなウェイトトレーニングも体幹を鍛えるトレーニングに含まれる。
だが、一般には単純化された図式(二元論的な対立構造)が受け入れられやすいためか、上記(図1)のように
安易に区分けされて語られてしまうケースが多い。
ボディビルダー的な筋肉増加を敬遠しがちな女性ダイエッター向け体幹エクササイズ・ビジネスの流行も、
このようなパブリックイメージの定着を促進しているように思われるが、気を付けたいのはこのような
誤った認識の下で「体幹さえ鍛えていればいい」という安易な発想が浸透してしまうことである。
そもそも体幹はプレーのアウトプットとして手足を効果的(パワー面、技術面ともに)に動かすためにあるわけで、
体幹と手足の両方を十分に鍛えてこそ、そのアウトプットは最大化される。
しかしフィジカル強化の方法が体幹を鍛えることだけに終始し、そこで思考停止してしまうと、
選手のポテンシャルも発揮されない。
また実際、図に示した各々のトレーニング概念は多くの部分で重なり合う要素が多く(図2)、特に複雑な動きを伴う
競技スポーツのトレーニングにおいては、そう簡単に「〇〇を鍛えればよい」的な結論には至らないのである。
●ファクトベース思考へのシフト
サッカーに限らず、筋トレを敬遠する国内のスポーツ関係者の間では、ウェイトトレーニングは
「使えない筋肉がつきやすい」という類の通説があり、聞いたことがある人も多いと思われる。
しかしこの話が語られている背景を詳しく調べていくと、事実を伴うような根拠らしい根拠が
見当たらない実情が見えてくる。
このようなパブリックイメージの定着を促進しているように思われるが、気を付けたいのはこのような
誤った認識の下で「体幹さえ鍛えていればいい」という安易な発想が浸透してしまうことである。
そもそも体幹はプレーのアウトプットとして手足を効果的(パワー面、技術面ともに)に動かすためにあるわけで、
体幹と手足の両方を十分に鍛えてこそ、そのアウトプットは最大化される。
しかしフィジカル強化の方法が体幹を鍛えることだけに終始し、そこで思考停止してしまうと、
選手のポテンシャルも発揮されない。
また実際、図に示した各々のトレーニング概念は多くの部分で重なり合う要素が多く(図2)、特に複雑な動きを伴う
競技スポーツのトレーニングにおいては、そう簡単に「〇〇を鍛えればよい」的な結論には至らないのである。
●ファクトベース思考へのシフト
サッカーに限らず、筋トレを敬遠する国内のスポーツ関係者の間では、ウェイトトレーニングは
「使えない筋肉がつきやすい」という類の通説があり、聞いたことがある人も多いと思われる。
しかしこの話が語られている背景を詳しく調べていくと、事実を伴うような根拠らしい根拠が
見当たらない実情が見えてくる。
「スピード、キレが落ちる」「動きが硬くなる」「技術が落ちる」「日本人には合わない」などなど、
ウェイトトレーニングを否定するワードを挙げていくと枚挙にいとまがない。
またそういう批判は昭和の時代から日本スポーツ界に脈々と受け継がれているように思われるが、
それに真っ向から挑みフィジカル向上を徹底させたのが、ラグビー日本代表・エディJAPANであった。
サッカーファンには馴染みがない話かもしれないが、事実、日本ラグビー界においても
「ウェイトトレーニングをやりすぎると使えない筋肉が増え、スピード、キレ、技術などが損なわれる」
という認識が普通にあった。
実際、「そんなに筋トレしていては、JAPANのスピードが失われる」といった声は多くあがった。
エディHCはそのような抵抗勢力を鎮静化させる方策として、選手にGPS装置を装着させて、
日本選手のスピードを数値化させ、各国選手とデータ比較することを試みた。
結果、「そもそも日本選手には他国と比べスピードにおける比較優位性がなかった」ことを実証した。
ウェイトトレーニングを否定するワードを挙げていくと枚挙にいとまがない。
またそういう批判は昭和の時代から日本スポーツ界に脈々と受け継がれているように思われるが、
それに真っ向から挑みフィジカル向上を徹底させたのが、ラグビー日本代表・エディJAPANであった。
サッカーファンには馴染みがない話かもしれないが、事実、日本ラグビー界においても
「ウェイトトレーニングをやりすぎると使えない筋肉が増え、スピード、キレ、技術などが損なわれる」
という認識が普通にあった。
実際、「そんなに筋トレしていては、JAPANのスピードが失われる」といった声は多くあがった。
エディHCはそのような抵抗勢力を鎮静化させる方策として、選手にGPS装置を装着させて、
日本選手のスピードを数値化させ、各国選手とデータ比較することを試みた。
結果、「そもそも日本選手には他国と比べスピードにおける比較優位性がなかった」ことを実証した。
もともと日本には昭和の時代から、ゴリゴリの筋肉を増やす機械的なウェイトトレーニングではなく、
「柔よく剛を制す」の精神を尊び「しなやかに相手をいなす秘技」のような解決策が求められる
スポーツ文化があると感じている。
だが、そのような「思想」を優先して戦うことが目的になってしまっては、勝てる勝負も勝てなくなる。
まずは目の前の「事実」をしっかりと把握することが必要だ。
海外サッカーであれば、欧州トップレベルのサッカーリーグにおいて、ウェイトトレーニングは
スタンダードなトレーニング法としてユース年代から当たり前のように採用されている。
ネット上でもよく目にするクリスティアーノ・ロナウドの肉体やトレーニングメニューなどは、
その最たる例であろう。
また近年の国内試合を振り返っても、積極的なウェイトトレーニングで基礎筋力を高めて
実績を残したチームは数多い。
高校サッカー全国大会で全国制覇を成し遂げた東福岡高校や青森山田高校、また直近の天皇杯で
J1チーム相手に大金星を上げて話題となったいわきFCや筑波大学が、その代表例として挙げられよう。
これらのチームが、競技レベルのカテゴリーを超えて、他のサッカーチームよりも
フィジカル向上に重きを置いているという事実。
サッカーは紛れもなくコンタクトスポーツであり、我々はそこから目を背けてはならない。
「柔よく剛を制す」の精神を尊び「しなやかに相手をいなす秘技」のような解決策が求められる
スポーツ文化があると感じている。
だが、そのような「思想」を優先して戦うことが目的になってしまっては、勝てる勝負も勝てなくなる。
まずは目の前の「事実」をしっかりと把握することが必要だ。
海外サッカーであれば、欧州トップレベルのサッカーリーグにおいて、ウェイトトレーニングは
スタンダードなトレーニング法としてユース年代から当たり前のように採用されている。
ネット上でもよく目にするクリスティアーノ・ロナウドの肉体やトレーニングメニューなどは、
その最たる例であろう。
また近年の国内試合を振り返っても、積極的なウェイトトレーニングで基礎筋力を高めて
実績を残したチームは数多い。
高校サッカー全国大会で全国制覇を成し遂げた東福岡高校や青森山田高校、また直近の天皇杯で
J1チーム相手に大金星を上げて話題となったいわきFCや筑波大学が、その代表例として挙げられよう。
これらのチームが、競技レベルのカテゴリーを超えて、他のサッカーチームよりも
フィジカル向上に重きを置いているという事実。
サッカーは紛れもなくコンタクトスポーツであり、我々はそこから目を背けてはならない。
日本人は、なぜウェイトトレーニングを毛嫌いするのか?
https://victorysportsnews.com/articles/4840/origin...
「柔よく剛を制す」という言葉は、多くの分野に浸透しています。
日本人は、小兵が大柄な選手を倒す姿に美しさを感じることが多いようです。
例えば、それは「平成の牛若丸」と呼ばれた元・舞の海関(現・舞の海 秀平氏)の現役時代の人気ぶりにも現れているでしょう。
しかし、「柔よく剛を制す」とは万能なのでしょうか?
ウェイトトレーニングで身につけた筋肉は、役に立たないのでしょうか?
トレーナーであるFR氏にお話を伺いました(文:FR[ブロガー])。
「体幹トレーニングも重要だが、ウェイトトレーニングも重要だ」ということは、前回のコラムでもお伝えした通りだ。
サッカー用の体幹トレーニングに関する資料・情報であれば、メディア・書店など多方面でまとまった形のものを目にする。
一方で、サッカー用のウェイトトレーニングについての資料や情報は、断片的に散らばりがちな傾向がある。
その理由は、国内サッカー界において体系的かつ組織的なウェイトトレーニングの指導体制が整っていないこと、
そして事実とは異なる誤ったトレーニング情報(都市伝説)が多く広がってしまっていることが挙げられるだろう。
その結果、学生はもとよりプロ選手でも、ウェイトトレーニングの基礎ノウハウを驚くほど欠いてしまっているケースが多いように感じる。
そこで今回は、その散らばりがちなサッカー分野のウェイトトレーニングについて考察していきたい。
https://victorysportsnews.com/articles/4840/origin...
「柔よく剛を制す」という言葉は、多くの分野に浸透しています。
日本人は、小兵が大柄な選手を倒す姿に美しさを感じることが多いようです。
例えば、それは「平成の牛若丸」と呼ばれた元・舞の海関(現・舞の海 秀平氏)の現役時代の人気ぶりにも現れているでしょう。
しかし、「柔よく剛を制す」とは万能なのでしょうか?
ウェイトトレーニングで身につけた筋肉は、役に立たないのでしょうか?
トレーナーであるFR氏にお話を伺いました(文:FR[ブロガー])。
「体幹トレーニングも重要だが、ウェイトトレーニングも重要だ」ということは、前回のコラムでもお伝えした通りだ。
サッカー用の体幹トレーニングに関する資料・情報であれば、メディア・書店など多方面でまとまった形のものを目にする。
一方で、サッカー用のウェイトトレーニングについての資料や情報は、断片的に散らばりがちな傾向がある。
その理由は、国内サッカー界において体系的かつ組織的なウェイトトレーニングの指導体制が整っていないこと、
そして事実とは異なる誤ったトレーニング情報(都市伝説)が多く広がってしまっていることが挙げられるだろう。
その結果、学生はもとよりプロ選手でも、ウェイトトレーニングの基礎ノウハウを驚くほど欠いてしまっているケースが多いように感じる。
そこで今回は、その散らばりがちなサッカー分野のウェイトトレーニングについて考察していきたい。
●サッカー界のウェイトトレーニング
欧州サッカーでは、10代後半頃から本格的なウェイトトレーニングを開始し、選手の基礎筋力の向上を図るのが一般的だ。
なお、ここで言う「本格的なウェイトトレーニング」とは、ビッグ3と呼ばれるベンチプレス、デッドリフト、バーベルスクワットおよび、
瞬発力を爆発的に高めるハイクリーン等のクイックリフト種目を中心に据えたトレーニング計画を指す。
一方、日本サッカーでは、この年代の選手は様々な理由で「無駄な筋肉をつけてはいけない」と周りの人間に助言され始める。
ジムや栄養サポートなどハード面でのトレーニング環境も十分には整っていないため、同年代の欧州選手のように鍛える機会は乏しく、
多くの選手がその空気に流されてしまい、全体レベルとして彼らの基礎筋力は底上げされない傾向にある。
この点に関して「日本人は、筋肉が増えにくい体質だから仕方ない」と、まことしやかに語る者も少なくない。
しかし例えば日本の高校・大学ラグビー選手らが、欧州プロサッカー選手を超えるほどの基礎筋力を身につけている現実を踏まえれば、
「日本人は筋肉が増えにくい」という主張が事実に基づかない偏見であることは、もはや明白。
人種の違い云々の話ではなく、ただ単に「本気でやってるかやってないか」の差でしかないのだ。
欧州サッカーでは、10代後半頃から本格的なウェイトトレーニングを開始し、選手の基礎筋力の向上を図るのが一般的だ。
なお、ここで言う「本格的なウェイトトレーニング」とは、ビッグ3と呼ばれるベンチプレス、デッドリフト、バーベルスクワットおよび、
瞬発力を爆発的に高めるハイクリーン等のクイックリフト種目を中心に据えたトレーニング計画を指す。
一方、日本サッカーでは、この年代の選手は様々な理由で「無駄な筋肉をつけてはいけない」と周りの人間に助言され始める。
ジムや栄養サポートなどハード面でのトレーニング環境も十分には整っていないため、同年代の欧州選手のように鍛える機会は乏しく、
多くの選手がその空気に流されてしまい、全体レベルとして彼らの基礎筋力は底上げされない傾向にある。
この点に関して「日本人は、筋肉が増えにくい体質だから仕方ない」と、まことしやかに語る者も少なくない。
しかし例えば日本の高校・大学ラグビー選手らが、欧州プロサッカー選手を超えるほどの基礎筋力を身につけている現実を踏まえれば、
「日本人は筋肉が増えにくい」という主張が事実に基づかない偏見であることは、もはや明白。
人種の違い云々の話ではなく、ただ単に「本気でやってるかやってないか」の差でしかないのだ。
ところで、運動生理学のトレーニング五大原則の1つに「漸進性の原則」というものがある。
これは、一定期間トレーニングを続けて体力・筋力が一定水準に達すると、同じ負荷のトレーニングでは効果を得られなくなるため、
継続的に負荷を上げていく必要があるというものだ。
つまり筋力・筋肉を増やすには、この原則に則って段階的にトレーニング強度を上げていくしか方法はないのである。
しかし日本サッカー界では、負荷をそのように段階的に上げていく意識は、概ね低い傾向にある。
たとえば先日の天皇杯において、フィジカル強化した筑波大学の選手が現役Jリーガーを相手にコンタクトプレーで圧倒し、
ジャイアントキリングを果たした試合等は、まさにその象徴的な事象と思われる。
端的に表現すれば、それは「フィジカル強化に対する意識と努力の差が結果に表れた」とも考えられるのではないか。
●井の中で“裏技"を追いかけるカエルの日本
ここまで述べてきたことを考慮に入れると、ウェイトトレーニングを取り巻く日本サッカーの実情は下記の図のような状態であると考えられる。
激しいコンタクトプレーでもファウルにならない世界のサッカーでは、最低限の筋力・体重を増やし身につけることは必要不可欠の要素だ。
また、筋肉とはマンガのように一朝一夕に増えることは絶対になく、ハードなトレーニングを、負荷を上げながら何年も積み重ねていくことで、
少しずつ増えていくもの。
これは、一定期間トレーニングを続けて体力・筋力が一定水準に達すると、同じ負荷のトレーニングでは効果を得られなくなるため、
継続的に負荷を上げていく必要があるというものだ。
つまり筋力・筋肉を増やすには、この原則に則って段階的にトレーニング強度を上げていくしか方法はないのである。
しかし日本サッカー界では、負荷をそのように段階的に上げていく意識は、概ね低い傾向にある。
たとえば先日の天皇杯において、フィジカル強化した筑波大学の選手が現役Jリーガーを相手にコンタクトプレーで圧倒し、
ジャイアントキリングを果たした試合等は、まさにその象徴的な事象と思われる。
端的に表現すれば、それは「フィジカル強化に対する意識と努力の差が結果に表れた」とも考えられるのではないか。
●井の中で“裏技"を追いかけるカエルの日本
ここまで述べてきたことを考慮に入れると、ウェイトトレーニングを取り巻く日本サッカーの実情は下記の図のような状態であると考えられる。
激しいコンタクトプレーでもファウルにならない世界のサッカーでは、最低限の筋力・体重を増やし身につけることは必要不可欠の要素だ。
また、筋肉とはマンガのように一朝一夕に増えることは絶対になく、ハードなトレーニングを、負荷を上げながら何年も積み重ねていくことで、
少しずつ増えていくもの。
そのため、欧州では15歳頃から積極的かつ少しずつ、ウェイトトレーニングを中心に筋肉を増やしていき、
コンタクトの激しいフットボールリーグで戦える体を作っていく(図3・オレンジ色の⇒)。
しかし国内サッカーでは、積極的に筋肉を増やすことを敬遠するカルチャーがあるため、欧州と比べれば軽度なウェイトトレーニングや
流行のトレーニングによって、欧州基準と比べて低いレベルでの筋肉増が図られる(図3・水色の⇒)。
これには日本のサッカーが欧州と比べて激しいコンタクトプレーに対し、“簡単にファウルを取る"というレフェリング傾向もその要因の一つとして考えられる。
言い換えれば、「努力を続けて筋肉を増やしても、期待できるリターンが比較的少ない」と考える選手・指導者が多いのかもしれない。
いずれにしても、日本のサッカー選手は欧州サッカーの基準(図3・赤い点線)と比べて、キャリアピーク時の基礎筋力が決定的に不足してしまう。
なお図3の細い水色の矢印は、レアケースとして自主的に個別の積極的筋力アップを図った日本選手の成長パターンを示したものである。
しかし矢印線を細く描き示したように、国内でそういうチーム・選手はむしろマイノリティであり、具体的なチームを挙げれば東福岡高校、
青森山田高校、筑波大学、いわきFCであり、選手で言えば武藤嘉紀、長友佑都、そして中田英寿らでもあった。
コンタクトの激しいフットボールリーグで戦える体を作っていく(図3・オレンジ色の⇒)。
しかし国内サッカーでは、積極的に筋肉を増やすことを敬遠するカルチャーがあるため、欧州と比べれば軽度なウェイトトレーニングや
流行のトレーニングによって、欧州基準と比べて低いレベルでの筋肉増が図られる(図3・水色の⇒)。
これには日本のサッカーが欧州と比べて激しいコンタクトプレーに対し、“簡単にファウルを取る"というレフェリング傾向もその要因の一つとして考えられる。
言い換えれば、「努力を続けて筋肉を増やしても、期待できるリターンが比較的少ない」と考える選手・指導者が多いのかもしれない。
いずれにしても、日本のサッカー選手は欧州サッカーの基準(図3・赤い点線)と比べて、キャリアピーク時の基礎筋力が決定的に不足してしまう。
なお図3の細い水色の矢印は、レアケースとして自主的に個別の積極的筋力アップを図った日本選手の成長パターンを示したものである。
しかし矢印線を細く描き示したように、国内でそういうチーム・選手はむしろマイノリティであり、具体的なチームを挙げれば東福岡高校、
青森山田高校、筑波大学、いわきFCであり、選手で言えば武藤嘉紀、長友佑都、そして中田英寿らでもあった。
ちなみにハードな筋トレを敬遠しがちな日本サッカー界において、選手やチームが「アンチ筋トレ思考・行動パターン」のムラ社会から道を外れ、
己の成長を試みる際には、往々にして周囲から特異な目で見られることは多い。
そして、いくら活躍しても「あいつらは日本人の常識から外れている」とか、「彼はフィジカルモンスターだから」などと、
別枠のレアケースとして形容されてしまいがちだ。
いつまでも世界との差が縮まらないのは、そうやって井の中の常識ばかりに目を向け、現実の差をシッカリ見ていないからではなかろうか。
閉鎖的な価値観の中で、どんなに「日本らしい」解決策を求め続けようとも、次のステップは永遠に見えて来ない。
●筋トレに関する都市伝説まとめ
多くのサッカー選手が本格的なウェイトトレーニングを敬遠しがちな理由として、
「筋トレに関するネガティブな固定観念やウワサ話があふれているから」、という側面も無視できない。
そういうネガティブな誤解・風評は、(トレーナーを含む)指導者の話、(元および現役の)有名選手の発言、
また一部のサッカーマンガの記述などからも見受けられることが多い。
が、選手自身がそのような話に影響されていては、トレーニングに身が入らなくなり、結果にも出にくくなってしまうだろう。
ここでは、サッカー界隈にまことしやかに語られている、数多くの「トレーニングの誤解」の代表的なものを紹介していく。
己の成長を試みる際には、往々にして周囲から特異な目で見られることは多い。
そして、いくら活躍しても「あいつらは日本人の常識から外れている」とか、「彼はフィジカルモンスターだから」などと、
別枠のレアケースとして形容されてしまいがちだ。
いつまでも世界との差が縮まらないのは、そうやって井の中の常識ばかりに目を向け、現実の差をシッカリ見ていないからではなかろうか。
閉鎖的な価値観の中で、どんなに「日本らしい」解決策を求め続けようとも、次のステップは永遠に見えて来ない。
●筋トレに関する都市伝説まとめ
多くのサッカー選手が本格的なウェイトトレーニングを敬遠しがちな理由として、
「筋トレに関するネガティブな固定観念やウワサ話があふれているから」、という側面も無視できない。
そういうネガティブな誤解・風評は、(トレーナーを含む)指導者の話、(元および現役の)有名選手の発言、
また一部のサッカーマンガの記述などからも見受けられることが多い。
が、選手自身がそのような話に影響されていては、トレーニングに身が入らなくなり、結果にも出にくくなってしまうだろう。
ここでは、サッカー界隈にまことしやかに語られている、数多くの「トレーニングの誤解」の代表的なものを紹介していく。
【1.スピードが落ちる説】
数々の研究やアスリートのパフォーマンスによって実証されているが、
これは真逆であり、むしろ筋肉を増やした方がスピードやキレが増す。
特に、ベーシックな筋力を高めていない日本の選手であればなおさらだ。
「筋肉を増やした分、体重が重くなる」のは事実だが、
それは「馬力の強いエンジン」を搭載したから重くなったのであり、
選手としての基礎スペックは向上して当然。
スピードと筋肉は、トレードオフの関係にはないのである。
ただし、トレーニング直後の筋肉痛の状態や、栄養不足の状態、休養不足の状態、
また動きの調整が行き届いていない状態では、体を重く感じ、プレーの質は下がって当然だ。
カテゴリー問わず、多くの選手にはトレーニング知識が足りないため、
このような身体のケア不足でパフォーマンス低下を招くケースが少なくない。
さらに言えば、己の成績不振の原因を筋トレになすりつけようとする選手・指導者も少なくない。
本末転倒も甚だしいが、こういうケースが散見されるのも国内サッカー現場の現実である。
数々の研究やアスリートのパフォーマンスによって実証されているが、
これは真逆であり、むしろ筋肉を増やした方がスピードやキレが増す。
特に、ベーシックな筋力を高めていない日本の選手であればなおさらだ。
「筋肉を増やした分、体重が重くなる」のは事実だが、
それは「馬力の強いエンジン」を搭載したから重くなったのであり、
選手としての基礎スペックは向上して当然。
スピードと筋肉は、トレードオフの関係にはないのである。
ただし、トレーニング直後の筋肉痛の状態や、栄養不足の状態、休養不足の状態、
また動きの調整が行き届いていない状態では、体を重く感じ、プレーの質は下がって当然だ。
カテゴリー問わず、多くの選手にはトレーニング知識が足りないため、
このような身体のケア不足でパフォーマンス低下を招くケースが少なくない。
さらに言えば、己の成績不振の原因を筋トレになすりつけようとする選手・指導者も少なくない。
本末転倒も甚だしいが、こういうケースが散見されるのも国内サッカー現場の現実である。
【2.体が硬くなる(硬い筋肉がつく)説】
これも実際には概ね真逆の話であり、むしろ何もしないよりは筋トレで体を動かした方が体は柔らかくなる。
筋肉を増やしたからといって柔軟性が失われたり、力みのないチカラを抜いたプレーができなくなるということもない。
このような説が広まる理由として、見た目の印象からの想像イメージと、トレーニング後の一時的炎症(パンプアップ)や
筋肉痛が長く続くかのような錯覚が、トレーニング初心者をしてそう思わせるのが原因ではなかろうか。
選手自身が自らの知識不足によって、適正なウェイトトレーニングの効果を実感する機会を逃してしまっているケースも
多々あるように思われる。
【3.ケガしやすくなる説】
これまた真逆の話であり、むしろウェイトトレーニングがケガの予防につながるということが、
多くの研究データによって証明されている。
もしも「ウェイトを行って故障が増えた」という人がいるなら、それは誤ったトレーニングフォームや
回数・セット数、栄養法、休養法によるものだろう。
また、【ブラジル選手は筋トレではなく、華麗なサンバのリズムで相手をかわす説】、【スペイン選手は筋トレしない説】、
【ルーニーは筋トレしない説】などの話も頻繁に耳にするが、実際にはYouTubeや海外サイト等において彼らの筋トレ動画や
ウェイトメニューの一部が普通に公開されており、これらの話が全くのデタラメであることを容易に確認できる。
これも実際には概ね真逆の話であり、むしろ何もしないよりは筋トレで体を動かした方が体は柔らかくなる。
筋肉を増やしたからといって柔軟性が失われたり、力みのないチカラを抜いたプレーができなくなるということもない。
このような説が広まる理由として、見た目の印象からの想像イメージと、トレーニング後の一時的炎症(パンプアップ)や
筋肉痛が長く続くかのような錯覚が、トレーニング初心者をしてそう思わせるのが原因ではなかろうか。
選手自身が自らの知識不足によって、適正なウェイトトレーニングの効果を実感する機会を逃してしまっているケースも
多々あるように思われる。
【3.ケガしやすくなる説】
これまた真逆の話であり、むしろウェイトトレーニングがケガの予防につながるということが、
多くの研究データによって証明されている。
もしも「ウェイトを行って故障が増えた」という人がいるなら、それは誤ったトレーニングフォームや
回数・セット数、栄養法、休養法によるものだろう。
また、【ブラジル選手は筋トレではなく、華麗なサンバのリズムで相手をかわす説】、【スペイン選手は筋トレしない説】、
【ルーニーは筋トレしない説】などの話も頻繁に耳にするが、実際にはYouTubeや海外サイト等において彼らの筋トレ動画や
ウェイトメニューの一部が普通に公開されており、これらの話が全くのデタラメであることを容易に確認できる。
こういう珍説・ウワサ話があたかも真実のように広まってしまうのも、筋トレ嫌いの日本サッカー界ならではの
文化的特徴と言えるかもしれない。
その他にも、【プロテインを飲むと太る説】、【筋トレをやめると、筋肉が脂肪に変わる説】、また前回にも述べた
【ウェイトは使えない筋肉がつく説】など色々あるが、これらは全てイメージ先行の具体的根拠を欠いた誤解でしかない
(詳細はまた別の機会に紹介したい)。
トレーニングに対してそういう誤った偏見・固定観念を抱いている選手に対して、こうした誤解を一つ一つ
説明して解消していくのは中々に骨が折れる作業でもあるが、選手たちの育った環境条件やそれに伴う立場、
]また個人個人の心情を思えば、それも必要不可欠なプロセスであろうと考える。
●「日本人に合った」トレーニングとは?
「日本人に合った」「しなやかにかわす」という言葉には、心のどこかでハードかつ地道なトレーニングを嫌い、
そこから逃げたい下心が漂っているように感じる。
実際、そういう言葉を用いたがるタイプの選手・指導者が、筋トレの基本種目であるBIG3(ベンチプレス、
デッドリフト、バーベルスクワット)とクイックリフト(ハイクリーン、スナッチなどの瞬発力を高める種目)を
漸進的に行っているケースはあまり聞かない。
文化的特徴と言えるかもしれない。
その他にも、【プロテインを飲むと太る説】、【筋トレをやめると、筋肉が脂肪に変わる説】、また前回にも述べた
【ウェイトは使えない筋肉がつく説】など色々あるが、これらは全てイメージ先行の具体的根拠を欠いた誤解でしかない
(詳細はまた別の機会に紹介したい)。
トレーニングに対してそういう誤った偏見・固定観念を抱いている選手に対して、こうした誤解を一つ一つ
説明して解消していくのは中々に骨が折れる作業でもあるが、選手たちの育った環境条件やそれに伴う立場、
]また個人個人の心情を思えば、それも必要不可欠なプロセスであろうと考える。
●「日本人に合った」トレーニングとは?
「日本人に合った」「しなやかにかわす」という言葉には、心のどこかでハードかつ地道なトレーニングを嫌い、
そこから逃げたい下心が漂っているように感じる。
実際、そういう言葉を用いたがるタイプの選手・指導者が、筋トレの基本種目であるBIG3(ベンチプレス、
デッドリフト、バーベルスクワット)とクイックリフト(ハイクリーン、スナッチなどの瞬発力を高める種目)を
漸進的に行っているケースはあまり聞かない。
勿論、サッカーのウェイトトレーニングはこのBIG3とクイックリフトだけ行えば十分という訳でもないし、
トレーニング全体の組み立てを突き詰めていけば、各々の選手に合わせた個別性はより高くなるのだが、
それにしてもこの基本部分の継続的な積み重ねは、国内のサッカー現場で軽視されがちだ。
またトレーニング効果を最大化させるには、十分な栄養摂取と休養が必要不可欠であるが
、例えば彼らが毎日の生活でタンパク質(体重×2g/日)を十分に摂取し、ストイックに
栄養および休養のセルフメンテナンスを万全に行なっているという話も、まず聞くことはない。
海外サッカーでは昔から当たり前に実践されている取り組みでもあるが、日本サッカー界においては、
このような基礎部分を大切にするトレーニング文化が浸透していない。
つまり前提条件として、アスリートのフィジカル要素の土台を作るリソース・環境が、
決定的に不足しているのである。
このような状態が改善されないままでは、「日本人に合ったトレーニング法」なるものをいくら求め続けようとも、
それによって膨らんだ希望と期待は、2014年W杯ブラジル大会のようにまた足元から崩れ去ってしまうのではなかろうか。
なお「日本人はもともとの骨格が違うから筋トレはダメ」、「日本人と似たような骨格のメキシコの戦い方を目指すべきだ」
というもっともらしい主張も聞かされることがあるが、これまたYouTubeを観れば、メキシコ代表選手らががっつり
ウェイトトレーニングを行って、筋肉を増やしているのが確認できる。
トレーニング全体の組み立てを突き詰めていけば、各々の選手に合わせた個別性はより高くなるのだが、
それにしてもこの基本部分の継続的な積み重ねは、国内のサッカー現場で軽視されがちだ。
またトレーニング効果を最大化させるには、十分な栄養摂取と休養が必要不可欠であるが
、例えば彼らが毎日の生活でタンパク質(体重×2g/日)を十分に摂取し、ストイックに
栄養および休養のセルフメンテナンスを万全に行なっているという話も、まず聞くことはない。
海外サッカーでは昔から当たり前に実践されている取り組みでもあるが、日本サッカー界においては、
このような基礎部分を大切にするトレーニング文化が浸透していない。
つまり前提条件として、アスリートのフィジカル要素の土台を作るリソース・環境が、
決定的に不足しているのである。
このような状態が改善されないままでは、「日本人に合ったトレーニング法」なるものをいくら求め続けようとも、
それによって膨らんだ希望と期待は、2014年W杯ブラジル大会のようにまた足元から崩れ去ってしまうのではなかろうか。
なお「日本人はもともとの骨格が違うから筋トレはダメ」、「日本人と似たような骨格のメキシコの戦い方を目指すべきだ」
というもっともらしい主張も聞かされることがあるが、これまたYouTubeを観れば、メキシコ代表選手らががっつり
ウェイトトレーニングを行って、筋肉を増やしているのが確認できる。
端的に述べれば、日本のサッカー界隈には「アレは欲しいけど、コレとコレはやりたくない」という、
まるで駄々っ子のようなニーズが長年存在していると言える。
メディアの体作りやトレーニングに関する論調も、そのようなニーズに合わせて述べられているだけでしかない。
つまるところ、今の日本サッカーに必要なことは、体を動かすよりも先に、まず「現実を知り、受け入れる」という
精神的かつ根本的な部分での意識改革ではなかろうか。
著者名:FR(ブロガー)
早稲田大学大学院卒、英エジンバラ大学留学。
2010年よりサッカー選手向けトレーニングサイト「サッカーのための筋トレと栄養」を運営。
学生から海外プロ選手、日本代表選手まで幅広いカテゴリーの選手を個別サポート。
まるで駄々っ子のようなニーズが長年存在していると言える。
メディアの体作りやトレーニングに関する論調も、そのようなニーズに合わせて述べられているだけでしかない。
つまるところ、今の日本サッカーに必要なことは、体を動かすよりも先に、まず「現実を知り、受け入れる」という
精神的かつ根本的な部分での意識改革ではなかろうか。
著者名:FR(ブロガー)
早稲田大学大学院卒、英エジンバラ大学留学。
2010年よりサッカー選手向けトレーニングサイト「サッカーのための筋トレと栄養」を運営。
学生から海外プロ選手、日本代表選手まで幅広いカテゴリーの選手を個別サポート。
▼クリスティアーノ・ロナウド選手のウェイトトレーニングメニュー
スクワット(150kg)6回×4セット
ベンチプレス(100kg)6回×4セット
クリーン(75kg)6回×4セット
レッグプレス(200kg)6回×4セット
デッドリフト(200kg)6回×4セット
ショルダープレス(70kg)6回×4セット
アームカール(30kg)6回×4セット
トライセプスエクステンション(30kg)6回×4セット
ラットプルダウン(75kg)6回×4セット
ベンチディップ(75kg)6回×4セット
ブリッジ×5(75kg)6回×4セット
※ロナウドの筋力は、実は日本の高校生でも部活しながら達成可能な数値です(ちなみに日本の高校ラグビーFW選手、大学ラグビーBK選手がこれくらい)。
※残念ながら(?)ウェイトトレーニングは、レベルの高い選手は皆やってます。この現実を受け入れられるかどうかがレベルアップの分かれ道。
スクワット(150kg)6回×4セット
ベンチプレス(100kg)6回×4セット
クリーン(75kg)6回×4セット
レッグプレス(200kg)6回×4セット
デッドリフト(200kg)6回×4セット
ショルダープレス(70kg)6回×4セット
アームカール(30kg)6回×4セット
トライセプスエクステンション(30kg)6回×4セット
ラットプルダウン(75kg)6回×4セット
ベンチディップ(75kg)6回×4セット
ブリッジ×5(75kg)6回×4セット
※ロナウドの筋力は、実は日本の高校生でも部活しながら達成可能な数値です(ちなみに日本の高校ラグビーFW選手、大学ラグビーBK選手がこれくらい)。
※残念ながら(?)ウェイトトレーニングは、レベルの高い選手は皆やってます。この現実を受け入れられるかどうかがレベルアップの分かれ道。
欧米のスポーツ業界などでは現在インナーマッスルトレーニングをやっている選手はほぼいないそうです。
たとえば、主に体を動かすことに作用するアウターマッスル(表層筋)が飛行機の機体だとして、
インナーマッスル(深層筋)は小さいネジや歯車のようなイメージだとします。
小さいネジや歯車が鍛えられていなくても問題なく飛ぶ(動作できる)のであれば問題ないと思いますし、
飛ぶ(動作する)にあたって、たとえ小さいネジや歯車でも連動しているのであればしっかりとケアする必要があると感じております。
一方で、アメリカではインナーマッスルは限りなく靱帯に近い筋肉とも言われているのですが、
(『学術的に「正しい」若い体のつくり方』の著者で近畿大学生物理工学部人間工学科准教授の谷本道哉氏も
インナーマッスルの多くは主に関節動作を安定させる働きを担っていると解説)日本ではインナーマッスルというと、
上部でも解説した、アウターマッスルにも作用する「深層筋」をインナーマッスルと定義しているという事もあり、
「インナーマッスルを鍛える」ということに関して、とらえ方が乱立している可能性はあります。
また、世界トップクラスのサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウド選手は
「アウターマッスルを鍛えていれば、体幹トレーニングとかインナーマッスルトレーニングはしなくてもいい」
という発言をしています。
たとえば、主に体を動かすことに作用するアウターマッスル(表層筋)が飛行機の機体だとして、
インナーマッスル(深層筋)は小さいネジや歯車のようなイメージだとします。
小さいネジや歯車が鍛えられていなくても問題なく飛ぶ(動作できる)のであれば問題ないと思いますし、
飛ぶ(動作する)にあたって、たとえ小さいネジや歯車でも連動しているのであればしっかりとケアする必要があると感じております。
一方で、アメリカではインナーマッスルは限りなく靱帯に近い筋肉とも言われているのですが、
(『学術的に「正しい」若い体のつくり方』の著者で近畿大学生物理工学部人間工学科准教授の谷本道哉氏も
インナーマッスルの多くは主に関節動作を安定させる働きを担っていると解説)日本ではインナーマッスルというと、
上部でも解説した、アウターマッスルにも作用する「深層筋」をインナーマッスルと定義しているという事もあり、
「インナーマッスルを鍛える」ということに関して、とらえ方が乱立している可能性はあります。
また、世界トップクラスのサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウド選手は
「アウターマッスルを鍛えていれば、体幹トレーニングとかインナーマッスルトレーニングはしなくてもいい」
という発言をしています。
「インナーマッスルのほうが重要」は誤解 【スポーツ・トレーニングの都市伝説】
https://nikkan-spa.jp/108984...
スポーツも科学する時代。
だが、運動前のストレッチからトレーニング法、また体幹やインナーマッスルの概念など調べるほど、
情報の海に溺れそうだ。
数多ある説の真偽について近畿大学准教授で運動生理学者の谷本道哉氏に聞いた。
(中略)
トレーニングに関する誤解は、ほかにも存在すると話す。
「ここ十数年ほどで、すっかり浸透したインナーマッスル(深部筋)。
インナーマッスルの多くは主に関節動作を安定させる働きを担っています。
対するのが主に関節動作を起こすアウターマッスル(表層筋)です。
普通に考えれば、運動では関節動作で体を動かすアウターが主役。
そのアウターの働きを支えるインナーもまた重要だ、となるはずです。
それが、なぜか“アウターは使えない筋肉で、インナーこそが使える筋肉”
などという話がまかり通ってしまっている。
https://nikkan-spa.jp/108984...
スポーツも科学する時代。
だが、運動前のストレッチからトレーニング法、また体幹やインナーマッスルの概念など調べるほど、
情報の海に溺れそうだ。
数多ある説の真偽について近畿大学准教授で運動生理学者の谷本道哉氏に聞いた。
(中略)
トレーニングに関する誤解は、ほかにも存在すると話す。
「ここ十数年ほどで、すっかり浸透したインナーマッスル(深部筋)。
インナーマッスルの多くは主に関節動作を安定させる働きを担っています。
対するのが主に関節動作を起こすアウターマッスル(表層筋)です。
普通に考えれば、運動では関節動作で体を動かすアウターが主役。
そのアウターの働きを支えるインナーもまた重要だ、となるはずです。
それが、なぜか“アウターは使えない筋肉で、インナーこそが使える筋肉”
などという話がまかり通ってしまっている。
またインナーは低負荷で鍛えるべしなどともいわれますが、これも根拠のない都市伝説。
高負荷をかけるとアウターばかりが鍛えられるなどということはまったくありません。
我々の研究データでも明確に示されていますよ」
また、“体幹トレーニング”も誤解が多い、と話す谷本氏。
「体幹トレーニングの多くは上肢・下肢の土台である体幹をかっちりと固定させる
“感覚を養う”動きのトレーニングです。
この目的ではもちろん意義がありますが、“筋肉を鍛える”という効果は高くない。
体幹の腹筋群、背筋群を“鍛える効果”は、普通に腹筋運動や背筋運動を
強い負荷をかけて行うほうがずっと高くなります」
高負荷をかけるとアウターばかりが鍛えられるなどということはまったくありません。
我々の研究データでも明確に示されていますよ」
また、“体幹トレーニング”も誤解が多い、と話す谷本氏。
「体幹トレーニングの多くは上肢・下肢の土台である体幹をかっちりと固定させる
“感覚を養う”動きのトレーニングです。
この目的ではもちろん意義がありますが、“筋肉を鍛える”という効果は高くない。
体幹の腹筋群、背筋群を“鍛える効果”は、普通に腹筋運動や背筋運動を
強い負荷をかけて行うほうがずっと高くなります」
巷では“インナーマッスルを鍛えることが重要だ!”というようなことを良く耳にしますが、TV、ジム、
マッサージ屋、接骨院などでも“インナーマッスルトレーニングをすると以下のような効果が得られます”
と耳にしたことがある方も多いと思います。
●効率よく筋力がアップする
●ダイエット効果が高い
●運動のパフォーマンス性がアップする
●怪我をしにくくなる
実はインナーマッスルを特別鍛えたからといってこれらの効果が得られることはほとんど無いとの事です。
欧米のスポーツ業界などでも現在インナーマッスルトレーニングやってる選手はほぼいないようです。
これらを踏まえると日本には“インナーマッスルトレーニング”や“インナーマッスルダイエット”
などのキャッチーなフレーズが一人歩きしてるように感じます。
では本来インナーマッスルとは何か?
インナーマッスルとは限りなく靱帯に近い筋肉を指すそうです。
マッサージ屋、接骨院などでも“インナーマッスルトレーニングをすると以下のような効果が得られます”
と耳にしたことがある方も多いと思います。
●効率よく筋力がアップする
●ダイエット効果が高い
●運動のパフォーマンス性がアップする
●怪我をしにくくなる
実はインナーマッスルを特別鍛えたからといってこれらの効果が得られることはほとんど無いとの事です。
欧米のスポーツ業界などでも現在インナーマッスルトレーニングやってる選手はほぼいないようです。
これらを踏まえると日本には“インナーマッスルトレーニング”や“インナーマッスルダイエット”
などのキャッチーなフレーズが一人歩きしてるように感じます。
では本来インナーマッスルとは何か?
インナーマッスルとは限りなく靱帯に近い筋肉を指すそうです。
1980年代にウェイトトレーニングやスポーツの際に関節を痛めて怪我をしてしまうのはこの
インナーマッスル(靱帯に近い筋肉)が弱いからだと提唱した人がいました。
ここを重点的に鍛えることによって怪我がしにくくなり、ダイエット効果、パフォーマンスもアップする
とされ90年代初頭までインナーマッスルトレーニングというものがアメリカで流行りました。
しかしこの理論は当初から疑問視され、これまで20年以上にわたるトレーニングの比較データや実験で
インナーマッスルトレーニングによるそれらの効果はほぼ無いとし、その理論は否定されてるようです。
一般に日本でインナーマッスルとされてる腸腰筋群や小胸筋などは筋肉の中でも深層についてるものですが
作用としたらアウターマッスルにも分類されます。
なので巷で行われている多くのインナーマッスルトレーニングと呼ばれているものは普通のアウターマッスル
トレーニングだったり負荷をあまりかけないウェイトトレーニングだったりします。
世界トップクラスのサッカープレイヤークリスティアーノ・ロナウド選手は
「アウターマッスルを鍛えていれば、体幹トレーニングとかインナーマッスルトレーニングはしなくてもいい」
というような事を発言していますし、
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手もインナーマッスルトレーニングに関して否定的な発言をしてます。
インナーマッスル(靱帯に近い筋肉)が弱いからだと提唱した人がいました。
ここを重点的に鍛えることによって怪我がしにくくなり、ダイエット効果、パフォーマンスもアップする
とされ90年代初頭までインナーマッスルトレーニングというものがアメリカで流行りました。
しかしこの理論は当初から疑問視され、これまで20年以上にわたるトレーニングの比較データや実験で
インナーマッスルトレーニングによるそれらの効果はほぼ無いとし、その理論は否定されてるようです。
一般に日本でインナーマッスルとされてる腸腰筋群や小胸筋などは筋肉の中でも深層についてるものですが
作用としたらアウターマッスルにも分類されます。
なので巷で行われている多くのインナーマッスルトレーニングと呼ばれているものは普通のアウターマッスル
トレーニングだったり負荷をあまりかけないウェイトトレーニングだったりします。
世界トップクラスのサッカープレイヤークリスティアーノ・ロナウド選手は
「アウターマッスルを鍛えていれば、体幹トレーニングとかインナーマッスルトレーニングはしなくてもいい」
というような事を発言していますし、
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手もインナーマッスルトレーニングに関して否定的な発言をしてます。
●下肢の筋肉は鍛えて肥大化しても重く動かしにくくなることはない、早大などが確認
早稲田大学(早大)などは10月28日、鍛えられた男性スプリンターの下肢は、
一般成人男性と比べて大きく発達しているにも関わらず、両者における股関節周りの
「回転の動かしにくさ」に有意差はなく、そのため筋量の分だけ男性スプリンターは
素早い動きが可能となることを明らかにしたと発表した。
同成果は、筑波大学体育系の佐渡夏紀助教、日本大学医学部の一瀬星空助手、
早大 スポーツ科学学術院の川上泰雄教授らの共同研究チームによるもの。
詳細は、米スポーツ医学会が刊行するスポーツ医学と運動科学を扱う機関学術誌
「Medicine & Science in Sports & Exercise」に掲載された。
物体の運動は回転と並進の力とそれぞれの方向への動かしにくさ(慣性)で決まり、
基本的に関節の回転を通じて行われる身体運動では、特に回転の動かしにくさが
運動の出来映えに大きく影響する。
全力疾走への力学的要請に合致したスプリンターの「股関節屈曲・伸展の筋群の特異的な発達」
という特異的な筋形態は、要求される「力」への適応というプラスの側面だが、
鍛えられて筋が肥大すると重くなり、「動かしにくさ」を増やしてしまうマイナスも生じてくる
と考えられてきたものの、両者のバランスを詳細に調べた研究はなく、アスリートの身体形状の
バランスについては不明だったという。
早稲田大学(早大)などは10月28日、鍛えられた男性スプリンターの下肢は、
一般成人男性と比べて大きく発達しているにも関わらず、両者における股関節周りの
「回転の動かしにくさ」に有意差はなく、そのため筋量の分だけ男性スプリンターは
素早い動きが可能となることを明らかにしたと発表した。
同成果は、筑波大学体育系の佐渡夏紀助教、日本大学医学部の一瀬星空助手、
早大 スポーツ科学学術院の川上泰雄教授らの共同研究チームによるもの。
詳細は、米スポーツ医学会が刊行するスポーツ医学と運動科学を扱う機関学術誌
「Medicine & Science in Sports & Exercise」に掲載された。
物体の運動は回転と並進の力とそれぞれの方向への動かしにくさ(慣性)で決まり、
基本的に関節の回転を通じて行われる身体運動では、特に回転の動かしにくさが
運動の出来映えに大きく影響する。
全力疾走への力学的要請に合致したスプリンターの「股関節屈曲・伸展の筋群の特異的な発達」
という特異的な筋形態は、要求される「力」への適応というプラスの側面だが、
鍛えられて筋が肥大すると重くなり、「動かしにくさ」を増やしてしまうマイナスも生じてくる
と考えられてきたものの、両者のバランスを詳細に調べた研究はなく、アスリートの身体形状の
バランスについては不明だったという。
回転の動かしにくさは「質量」×「回転軸-物体間の距離の2乗」であること、
ならびにスプリンターの筋発達が部位によって異なることから、研究チームは今回、
「鍛えられたスプリンターの下肢は必ずしも動かしにくくない」という仮説を立てたとする。
そして、全力疾走では特に「下肢のスイング」に関わる力学的要請が大きいことから、
股関節周りの下肢の回転のしにくさ(身長と身体質量で正規化された股関節周りの下肢の
慣性モーメント)を主要評価項目として、男子スプリンターと一般成人の下肢の比較を
行うことにしたという。
その結果、身体質量に対する下肢の質量比は、スプリンターは一般成人に比べて
有意に大きいにも関わらず、下肢の回転のしにくさに有意差はなかったとする。
これは、股関節に近い大腿だけで質量比に差があり、股関節から遠い下腿と足に
有意差がないことが要因だという。
動かしやすい(慣性が小さい)下肢は、同じ力発揮によってより大きく加速することを
意味する。
つまり、回転のしにくさを増やさない「先細り」なスプリンターの下肢の特徴は、
素早い下肢のスイングが求められる全力疾走に対する最適解といえるとする。
ならびにスプリンターの筋発達が部位によって異なることから、研究チームは今回、
「鍛えられたスプリンターの下肢は必ずしも動かしにくくない」という仮説を立てたとする。
そして、全力疾走では特に「下肢のスイング」に関わる力学的要請が大きいことから、
股関節周りの下肢の回転のしにくさ(身長と身体質量で正規化された股関節周りの下肢の
慣性モーメント)を主要評価項目として、男子スプリンターと一般成人の下肢の比較を
行うことにしたという。
その結果、身体質量に対する下肢の質量比は、スプリンターは一般成人に比べて
有意に大きいにも関わらず、下肢の回転のしにくさに有意差はなかったとする。
これは、股関節に近い大腿だけで質量比に差があり、股関節から遠い下腿と足に
有意差がないことが要因だという。
動かしやすい(慣性が小さい)下肢は、同じ力発揮によってより大きく加速することを
意味する。
つまり、回転のしにくさを増やさない「先細り」なスプリンターの下肢の特徴は、
素早い下肢のスイングが求められる全力疾走に対する最適解といえるとする。
今回の研究では質量分布を詳細に検証するために、MRI画像を用いた解析も行われ、
研究チームが独自開発した解析プロセスが用いられた。
MRI画像の取得方法が工夫された結果、2mmごとに取得される下肢500枚以上の画像のすべてで、
ピクセルごとに組織を判別することが可能となり、筋体積などを調べた従来の3次元形態解析
と比べて高い空間分解能が実現されたとする。
従来、「身体を鍛えすぎると重く動かしにくくなる」という認識がアスリートの間にあったという。
しかし今回の成果は、スプリンターの場合はそうしたデメリットがそれほど大きくないことが定量的に示され、
トレーニングの積極的な実施を後押しする1つのエビデンスとなったと研究チームでは説明するほか、
今回用いられた手法は広く応用できる可能性があり、力学的な動かしにくさを調べるのはもちろんのこと、
各種組織の分布を高い空間分解能で調べることもできるとのことで、詳細な組成解析が進んでいくことで、
たとえば「トレーニング介入前後」「太る/痩せる」「加齢」などの要因によって、どのように身体組成・形状が
変化していくかといった基礎的な知見が積み重ねられていき、身体能力の発揮において望ましい「身体つき」
の在り方への理解が深まっていくことが期待されるとしている。
研究チームが独自開発した解析プロセスが用いられた。
MRI画像の取得方法が工夫された結果、2mmごとに取得される下肢500枚以上の画像のすべてで、
ピクセルごとに組織を判別することが可能となり、筋体積などを調べた従来の3次元形態解析
と比べて高い空間分解能が実現されたとする。
従来、「身体を鍛えすぎると重く動かしにくくなる」という認識がアスリートの間にあったという。
しかし今回の成果は、スプリンターの場合はそうしたデメリットがそれほど大きくないことが定量的に示され、
トレーニングの積極的な実施を後押しする1つのエビデンスとなったと研究チームでは説明するほか、
今回用いられた手法は広く応用できる可能性があり、力学的な動かしにくさを調べるのはもちろんのこと、
各種組織の分布を高い空間分解能で調べることもできるとのことで、詳細な組成解析が進んでいくことで、
たとえば「トレーニング介入前後」「太る/痩せる」「加齢」などの要因によって、どのように身体組成・形状が
変化していくかといった基礎的な知見が積み重ねられていき、身体能力の発揮において望ましい「身体つき」
の在り方への理解が深まっていくことが期待されるとしている。
まとめると、
・高重量のフリーウエイト・トレーニングをすると、体幹やインナーマッスルも同時に、かつ高レベルで鍛えられる。
・バーベルやダンベルを使ったウエイトトレーニングを行わずに、チマチマと自重による「体幹トレーニグ」や
「インナーマッスルトレーニング」しかしていない人は、上記の人たちよりも体幹やインナーマッスルがはるかに弱い。
・世界中で日本にだけ、「体幹神話」や「インナーマッスル神話」に騙されているリテラシーのない人がかなり多い。
…ということですね。
・高重量のフリーウエイト・トレーニングをすると、体幹やインナーマッスルも同時に、かつ高レベルで鍛えられる。
・バーベルやダンベルを使ったウエイトトレーニングを行わずに、チマチマと自重による「体幹トレーニグ」や
「インナーマッスルトレーニング」しかしていない人は、上記の人たちよりも体幹やインナーマッスルがはるかに弱い。
・世界中で日本にだけ、「体幹神話」や「インナーマッスル神話」に騙されているリテラシーのない人がかなり多い。
…ということですね。
つまるところ、ただの負荷の弱い強度の低いトレーニングを「インナーマッスルを鍛える」
と言い張ってはぐらかしているだけなんですよね
高強度の苦しいウエイトトレーニングから逃げるための言い訳であり、
得られるのは自己満足だけのマスターベーション的なトレーニングに過ぎません
と言い張ってはぐらかしているだけなんですよね
高強度の苦しいウエイトトレーニングから逃げるための言い訳であり、
得られるのは自己満足だけのマスターベーション的なトレーニングに過ぎません
■インナーマッスル神話…「筋トレに関する誤解 医療現場からのアドバイス」
2015年03月12日(木) 秋山整形外科クリニック院長ブログより
写真第28回奈良県スポーツ医・科学研究会、奈良トレーニングセミナー2015での講演Ⅱは
「筋トレに関する誤解 医療現場からのアドバイス」で講師はJCHO東京新宿メディカルセンター
整形外科部長柏口新二先生でした。
柏口新二先生はスポーツ外傷、障害、肘、膝の外傷、障害、関節鏡手術などの大家で、
スポーツ医学の第一人者の一人です。
現在のトピックは「子どもの運動器検診の普及」と「中・高齢者の健康作り」だそうです。
発育期の障害は手術で治すのではなく、障害を作らない“予防”が第一で、次いで検診による
“早期発見”が重要と述べておられます。
幅広い視点で様々な年齢層に着目し、ご活躍の場を拡げておられます。
今回、柏口新二先生はスポーツ医の立場から筋トレに関する誤解を解説してくださいました。
柔道における筋トレの意義は「柔よく剛を制す」「力に頼っては技が身につかない」
「柔道に必要な筋力は柔道の稽古だけで身につく」など、かつてはやや否定的な考えも
あったのかもしれません。
柏口新二先生によりますと、柔道創始者嘉納治五郎師範は「柔剛一体」つまり
「バランスよく業(柔)と、剛(体力)を鍛える」と説いたそうです。
また柔道全日本強化選手・指導者へのアンケート調査により「競技に役立つ筋力を養いたい」
「競技に直結する筋トレ」など肯定的な意見が多かったそうです。
2015年03月12日(木) 秋山整形外科クリニック院長ブログより
写真第28回奈良県スポーツ医・科学研究会、奈良トレーニングセミナー2015での講演Ⅱは
「筋トレに関する誤解 医療現場からのアドバイス」で講師はJCHO東京新宿メディカルセンター
整形外科部長柏口新二先生でした。
柏口新二先生はスポーツ外傷、障害、肘、膝の外傷、障害、関節鏡手術などの大家で、
スポーツ医学の第一人者の一人です。
現在のトピックは「子どもの運動器検診の普及」と「中・高齢者の健康作り」だそうです。
発育期の障害は手術で治すのではなく、障害を作らない“予防”が第一で、次いで検診による
“早期発見”が重要と述べておられます。
幅広い視点で様々な年齢層に着目し、ご活躍の場を拡げておられます。
今回、柏口新二先生はスポーツ医の立場から筋トレに関する誤解を解説してくださいました。
柔道における筋トレの意義は「柔よく剛を制す」「力に頼っては技が身につかない」
「柔道に必要な筋力は柔道の稽古だけで身につく」など、かつてはやや否定的な考えも
あったのかもしれません。
柏口新二先生によりますと、柔道創始者嘉納治五郎師範は「柔剛一体」つまり
「バランスよく業(柔)と、剛(体力)を鍛える」と説いたそうです。
また柔道全日本強化選手・指導者へのアンケート調査により「競技に役立つ筋力を養いたい」
「競技に直結する筋トレ」など肯定的な意見が多かったそうです。
野球であれば投球フォームを模倣した形態の筋トレもありますが、
不安定な姿勢で行うために大きな負荷をかけられない、
競技動作とトレーニングの動作パターンが異なるなども問題点もあり、
競技動作に負荷をかける筋トレはないと解説してくださいました。
また標的筋肉にしっかりと負荷をかけるための条件としてトレーニング姿勢が安定していること、
関節などに無理な負担がかからない生理的な動きであることなどを挙げられ、
筋トレにはその目的に即した固有の最適なフォームがあり動き作り、
スキルとは分けて考える必要があるということでした。
筋肉の機能で考えると、支点を作るStability muscleと力源となるMobility muscleに分けられますが、
パフォーマンスの向上のためにはしっかりとした支点の確保と大きな力源を得ることが重要で、
両方の強化と強調が重要であるということです。
Stability muscleが注目されるようになった経緯と背景は、効率よいトレーニングマシンの開発と
一部ドーピングによる筋力増強などで驚異的な筋肥大や強化が進み、問題解決のために医師や
トレーナーの対応として弱いStability muscleだけが問題視されたそうです。
こういった背景や経緯が伝わることがなかったためにStability muscleの重要性が誇張され、
従来は肩の障害治療や術後の後療法の一つであった「腱板のリハビリ」が必要以上に強調され
“インナーマッスル神話”ができたのではということでした。
不安定な姿勢で行うために大きな負荷をかけられない、
競技動作とトレーニングの動作パターンが異なるなども問題点もあり、
競技動作に負荷をかける筋トレはないと解説してくださいました。
また標的筋肉にしっかりと負荷をかけるための条件としてトレーニング姿勢が安定していること、
関節などに無理な負担がかからない生理的な動きであることなどを挙げられ、
筋トレにはその目的に即した固有の最適なフォームがあり動き作り、
スキルとは分けて考える必要があるということでした。
筋肉の機能で考えると、支点を作るStability muscleと力源となるMobility muscleに分けられますが、
パフォーマンスの向上のためにはしっかりとした支点の確保と大きな力源を得ることが重要で、
両方の強化と強調が重要であるということです。
Stability muscleが注目されるようになった経緯と背景は、効率よいトレーニングマシンの開発と
一部ドーピングによる筋力増強などで驚異的な筋肥大や強化が進み、問題解決のために医師や
トレーナーの対応として弱いStability muscleだけが問題視されたそうです。
こういった背景や経緯が伝わることがなかったためにStability muscleの重要性が誇張され、
従来は肩の障害治療や術後の後療法の一つであった「腱板のリハビリ」が必要以上に強調され
“インナーマッスル神話”ができたのではということでした。
こういう経緯や背景を知ると、なるほどという感じですね。柏口新二先生は、
重要なことはトレーニングの目標を明確にすることであると述べられました。
つまり筋力を強くするトレーニングと動き作り(筋力の使い方)は分けて考える、
どちらかが大切かという問題ではなく、その選手にとってどちらが必要かということ、
一石二鳥で行おうとすると両方とも中途半端になることが多いということでした。
アスリートの肘内側痛の原因として「上腕三頭筋が発達し過ぎて尺骨神経の障害が起こる
という話がありますが、柏口新二先生によりますと尺骨神経の圧迫・牽引性障害は
上腕三頭筋の肥大そのものは主因ではなく解剖学的な問題を有する選手が筋トレをする
ことによって障害を生じたり、あるいは筋トレによって構造上の異常が生じて障害が
起きるということでした。
柏口新二先生は整形外科医への提言として、新しいトレーニング理論や方法が出るが、
それは枝葉のことが多くトレーニングの本幹(本道)を忘れてはならない、整形外科医は
運動器治療の専門家としてトレーニングについても研修する必要がある、スポーツや
トレーニングを実践し、動きのメカニズムを体感する必要があるとアドバイスされました。
重い言葉だと思います。
重要なことはトレーニングの目標を明確にすることであると述べられました。
つまり筋力を強くするトレーニングと動き作り(筋力の使い方)は分けて考える、
どちらかが大切かという問題ではなく、その選手にとってどちらが必要かということ、
一石二鳥で行おうとすると両方とも中途半端になることが多いということでした。
アスリートの肘内側痛の原因として「上腕三頭筋が発達し過ぎて尺骨神経の障害が起こる
という話がありますが、柏口新二先生によりますと尺骨神経の圧迫・牽引性障害は
上腕三頭筋の肥大そのものは主因ではなく解剖学的な問題を有する選手が筋トレをする
ことによって障害を生じたり、あるいは筋トレによって構造上の異常が生じて障害が
起きるということでした。
柏口新二先生は整形外科医への提言として、新しいトレーニング理論や方法が出るが、
それは枝葉のことが多くトレーニングの本幹(本道)を忘れてはならない、整形外科医は
運動器治療の専門家としてトレーニングについても研修する必要がある、スポーツや
トレーニングを実践し、動きのメカニズムを体感する必要があるとアドバイスされました。
重い言葉だと思います。
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スレッドタイトル:インナーマッスルて何やねん