小男のブルース・リーが大男を倒す…実際にブルース・リーはジークンドーの達人で決して弱いわけではないが、
ブルース・リーに憧れる人は必ず言う。
「あれこそが、ボディビルダーのような見せ掛けの筋肉ではなく、使える筋肉だ」と。
しかし、「使えない筋肉」というものは無い。あるのは「筋肉を上手く使えるかどうか」という“現象”だ。
そして、ブルース・リーを崇拝する人に、「では、ブルース・リーはどうやってあのボディを作り上げたのか」
と聞いても、具体的には答えられない。ただ漠然と「引き締まった柔軟な筋肉」という程度の認識しか持っていない。
実はブルース・リーは、ボディビルであの体を作り上げた。
アメリカから器具やマシンを取り寄せるのみならず、ボディビル雑誌も定期購読して、ボディビルダーの
トレーニングを熱心に研究していた。
そして、当時ボディビル界のスーパースターだったビル・パールや、売り出し中の新人ビルダーだった
アーノルド・シュワルツェネッガーらの写真を所持し、まるでアイドルのブロマイドでも見るような
憧憬のまなざしで見つめていたという。
多くの人には、ブルース・リーといえば晩年の、諸事情により不本意ながら体重が50kg台まで落ちてしまった
姿の印象が強いため、「ボディビルダーの身体つきとは全く違うじゃないか」と言いたくなるかもしれないが、
実は最もビルドアップしていた時期には体重78kgに達していた。
実際には160cm台後半だったと言われる身長で80kg近い体重があれば、立派なビルダー体型である。
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