>>92 >あと、牛豚も実は人間に8割方近い生き物だ。(ry
豚は、消化管の構造で分類すると肉食動物(肉食動物が雑食している状態)なので、
確かに人間に近いと言えます。
一方、牛は、草食動物としてかなり完成されている生き物なので、人間とは大きく異なります。
今から約2,000万年前に、地球上に本格的な草原が出現しました。
草原を埋めた草本類は、セルロース繊維が大変多い植物で、これを主たる食物にして成立したのが、
ウシ、ヤギ、ヒツジなどの反すう動物です。
そして彼らがセルロースを利用するためには、バクテリアの助けが必要です。
反すう動物の代表的家畜である乳牛は、分娩後10ヵ月の間に7,000kgもの牛乳を出します
(最近ではこの量がさらに20,000kgにもなるものもおり、スーパー・カウと呼ばれます)。
7,000kgの牛乳の中には200kgのたんぱく質、250kgの脂肪、300kgの糖、5kgの無機塩類が含まれています。
人間(成人)の体から水分を除くと15kgくらいしかありませんから、これらの数字がいかに膨大かがわかるでしょう。
草しか食べないウシが、なぜ、こんなにたくさんの栄養素を体の外に出せるのでしょうか。
ウシやヒツジなどの反すう動物の胃は4つに分かれています。
本当の胃、つまりわれわれ単胃動物の胃に相当するのは最後の第4胃で、前の3つは、
「反すう」といわれる食物のかみ戻しと、発酵を行なうための仕かけです。
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