実は近年、野菜とがんの関係に大変な注目が集まっている。
野菜に含まれる「硝酸性窒素」が、がんと関係しているのではないかと指摘され始めたのは、最近のこと。
元々人間の体内に存在している硝酸性窒素だが、食物を通じて摂取しすぎると、体内で肉や魚のたんぱく質と結合し、
「ニトロソアミン」という発がん性物質を発生させる可能性が指摘されているのだ。そ
してこの硝酸性窒素は野菜にも大量に含まれているという。
「農作物の生長を促進させるためには窒素が必要で、ほとんどの肥料には窒素が含まれていますが、農作物は肥料から窒素を取り込むと、
これを硝酸性窒素に変えてしまうのです。そして野菜を食べることで人体にも硝酸性窒素が蓄積するのです」(日本農業新聞の記者)
欧米では野菜を通じて硝酸性窒素を摂取しすぎたため、赤ちゃんが死んでしまったというケースも報告されており、人体に害を与えると懸念されている。
化学肥料だろうが有機肥料だろうが、肥料を使えば農作物には硝酸性窒素が蓄積されることに違いはない。
つまり、有機野菜であっても、体内に発がん性物質が生成される可能性があるのだ。
健康になろうと有機野菜を摂取し続けた結果、がんになってしまっては、元も子もない。
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