サウナは痩せないどころか、痩せにくい体を作ってしまいます。
理由は次の3つです。
(1)普段、体の中には何もしなくても多少の脂肪を分解してくれるリパーゼという酵素が働いているが、サウナレベルの温度になるとリパーゼが働かなくなる
(2)サウナの熱は熱すぎるので、体が危険を感じて代謝を下げる
(3)サウナで汗をかいたのをいいことに余分なビールや食事を取ってしまう
では、「大量の“汗”をかくので痩せる」という説に関してはどうでしょうか。
まず、前提として汗には2つの種類があります。
1つ目は、人間の体温が上がりすぎて死んでしまわないように体温調節をするための汗。この汗が出る汗腺は体中に数多く存在しています。
サウナや夏の暑い日にかく汗はまさにこれで、99%の水分と多少の塩分でできています。
そして、残念なことにこの汗はいくらかいたところで痩せません。
もう一方の汗は、血液中にある分解された脂肪を含んだ汗です。この汗が出る汗腺は前出のものと違い、ワキや胸、骨盤周りなどに多く存在しています。
また、サウナや暑い日に出る汗と違い、この汗は皮膚の深層部から出ます。運動で脂肪が燃焼するということは、その「脂肪を含んだ汗」が体外に出るからです。
後者の汗をかくためには、実はサウナで暑い思いをするよりも、半身浴や岩盤浴のほうが断然おすすめです。
このふたつは、運動ではないものの、じっくりゆっくりと体を温めるので、脂肪を含んだ汗が出ることがわかっています。
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