>>3 そのとおりですね。
穀物の栽培は約1万2千年前に中東地域(チグリス川とユーフラテス川で挟まれた地域)において始まり、
すぐにヨーロッパに広がりました。
すなわちヨーロッパに住む人々は穀物の多い食事に変わってから1万年くらいが経過しています。
一方、日本において農耕が本格的に行われるようになったのは稲作が伝来した弥生時代に入ってからで、
今から3000年から3500年くらい前と言われています。
日本人はインスリンの分泌能が欧米人に比べて半分程度で、倹約遺伝子は欧米人より多く持っていると報告されています。
これは、農耕が始まったのが日本ではヨーロッパに比べてかなり遅れたためかもしれません。
高糖質食に遺伝的に適応する時間が短いためです。
インスリンは血糖を下げる作用と肥満を促進する作用があります。
インスリンの分泌能が高い欧米人は糖質摂取によって肥満になりやすい体質を持っていますが、糖尿病は発症しにくい体質です。
欧米人は顕著な肥満にならないと糖尿病は発症しません。
一方、インスリン分泌能の低い日本人は、高糖質食でも肥満になりにくい代わりに糖尿病になりやすい体質を持っています。
実際に、日本人は欧米人に比べると肥満は非常に少ないのですが、糖質摂取量が増えて糖尿病が増えています。
このような欧米人と日本人のインスリン分泌能の違いは、食事に糖質が増えてからの時間の長さが関連しています。
糖質摂取が増えてインスリンの産生とインスリン感受性を高めるように人類は進化している途中にあり、
糖質摂取が増えてからの期間の長さによって適応の度合いが違うということです。
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