内科医ですが、補足させていただけば、2型は生活習慣病であると同時に
“穀物病”でもあると思います。
つまり、生理的には未だ肉食動物であるヒトが、植物性食品、わけても
糖質含有量の多い穀物を主食にして、毎日三回、白米や小麦粉(パン・麺類)等から
大量の糖質を摂取し、その度に食後高血糖が生じて火消し役のインスリンを大量に
追加分泌しなければならない状態が何十年も続くと、誰でも膵臓が疲弊して
インスリンが出なくなり、いずれは糖尿病になる可能性があります。
無論、長谷川ナースさんが仰るように、暴飲暴食や甘い物の摂り過ぎ、
運動不足などの要因が重なると膵臓が壊れる時期も早まり、より若いうちから
発症することになります。
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現代の食事では、(中略)デンプンや遊離糖に由来する『利用されやすいグルコース』
を大量に摂取するようになっている。
このような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、
糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘
されている。
(中略)
農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、
進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に
適応していない。
ましてや高度に加工された現代の食物(精製炭水化物)に対して、到底適応しきれて
いないのである。
『ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版』75ページより
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「ヒトの本性は肉食動物」(東京大学農学生命科学研究科獣医生理学研究室 高橋迪雄 教授)
http://www.ajinomoto.com/jp/features/amino/aminosan/ken...
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