>>10 「がん治療のためのケトン食」=「ほとんど糖質を摂らない厳格な糖質制限食」ということになる。
なお、がんの発生や再発の予防には、「ゆるい糖質制限食」(糖質を総摂取カロリーの25〜40%程度に抑える)
でも効果があると上記リンク先に記されているが、いずれにせよ、糖質制限を実践する上では、いくつか
注意点もあるので、以下に補足しておく。
●急激に糖質をカットすると、それまで経口で糖質を摂っていたためにサボっていた肝臓の
「糖新生機能」の回復が追いつかず、一時的に低血糖に陥る可能性がある。
また、脳のエネルギー源が糖質からケトン体に切り替わるのにも少々時間がかかる。
そのため、時間をかけて徐々に糖質の摂取を減らし、緩やかに移行する必要がある。
●単に食事から糖質を抜くのではなく、糖質を抜いた分、たんぱく質と脂質の摂取量を増やして、
総摂取カロリーは減らさないように(「カロリー制限」になってしまわないように)注意する。
http://news.livedoor.com/article/detail/8657079... ●糖質制限不適応者(以下に該当する場合、糖質制限に詳しい医師に要相談)
・活動性の膵炎(高脂肪食が禁忌であるため)
・長鎖脂肪酸代謝異常症(脂肪酸を上手く利用できないため)
・肝硬変(糖新生能力が低下しているため)
・腎機能障害(高たんぱく食が禁忌であるため)
※ただし、腎機能に関しては、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2012」において、
「GFR60ml/分以上あれば、顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なし」と明示された。
・血糖降下剤を服用またはインスリン注射をしている糖尿病患者(薬剤との相乗効果で血糖値が下がり過ぎるため)
※ただし、内服薬やインスリン注射なしの糖尿病患者や予備群が糖質制限食を実践した場合は、
リアルタイムに食後高血糖が改善するが、低血糖にはならない。
※インスリンを全く分泌できない1型糖尿病の患者が、インスリン注射を怠った状態で、
糖質を一切摂らないことに加えて脱水などの悪条件がいくつか重なると「ケトアシドーシス」という
危険な状態に陥ることもあるが、ごく稀なケースである。
お父上のご健勝を祈る。
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