>>25 それは、大胸筋の収縮による肩関節の動きに伴って広背筋が受動的に大きく
引き伸ばされているだけであり、広背筋自体が筋力を発揮している状態では
ないと思います。
ただし、広背筋には、大胸筋の拮抗筋として、パンチ動作の終盤で
腕が伸びきって肩関節が外れてしまわないようにブレーキをかけたり、
インパクトの瞬間に大胸筋や三角筋と協働して肩関節がグラつかないように
固定し、衝撃を肩から逃がさないようにしたりする役目があります。
つまり、広背筋を鍛えてもパンチ力が向上するわけではありませんが、
強いパンチを打つには(腕を前へ出す筋肉の強さとバランスが取れるだけの)
広背筋の強さが不可欠であり、ハードパンチャーはもともと身体的な素質として
それらを持っている、あるいは、強いパンチを打つ動作を繰り返していれば、
ブレーキ役である広背筋にも自然と強烈な負荷がかかり「強くならざるを得ない」
というのが実情のようです。
「広背筋を鍛えればパンチが強くなる」という説は、何の根拠も無いわけではなく、
格闘技関係者の「ハードパンチャーはみな広背筋が発達している」という経験則から
導き出されたものなのでしょうが、バレーやバスケットの選手がみな長身であることから
それらの競技をやれば背が伸びると誤解するようなもので、原因と結果を取り違えた
のだと思われます。
例えば、ハイパワー車ほど強力なブレーキが必要であり、実際に装備されていますが、
かといって、普通の車のエンジンに全く手をつけずにブレーキだけを強化してみても、
当然、速く走れるようにはなりませんよね。
http://kabusikigaisyatanren.blog92.fc2.com/blog-entry-27.htm...
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