この夏、熱中症で死亡する人が相次ぐなか、東京23区内で死亡した人の遺体を
東京都監察医務院が詳しく調べた結果、昼間ではなく、気温が下がる夕方から
明け方にかけて亡くなる高齢者が意外に多いことが明らかになりました。東京都
は、日中の暑さをしのいだあとも、夜、寝る前に十分に水分を取るなど注意が必要
だと呼びかけています。
先月17日から今月6日までの3週間に東京23区内で発見された遺体の死因を詳
しく調べた結果、熱中症によって死亡したとみられる人は96人で、9割は65歳以上
の高齢者でした。
さらに、死亡推定時刻がわからなかった人を除くと、亡くなった人のおよそ4割は、気
温が高い日中ではなく、午後5時から翌朝の5時にかけて死亡したとみられることが
わかりました。
東京都監察医務院の福永龍繁院長は「お年寄りは体の代謝が弱って、知らないうち
に脱水症状が進み、夜中に突然亡くなるケースが多いとみられる。夜中にトイレに行
きたくないあまり、水を飲む量を控えたり、クーラーの冷気が体に悪いと思い込んで
エアコンがあっても使わなかったりしたケースもあった。暑い日中をしのいだあとも油
断せずに、夜寝る前にはコップ1杯の水でも飲むよう気をつけてほしい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100812/k1001332947...
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