●日本では非肥満の糖尿病患者が多い
京都府立医科大の研究グループが約13万人を10年間にわたり
追跡調査した結果、
・「朝食を抜く」(週3回以上)、
・「夕食後の間食」(週3回以上)
・「寝る前に食事をする」(就寝2時間前に週3回以上)
・「早食い」
…の4つの食行動のある人は、糖尿病の発症リスクが高いことが
判明したという。
加えてこの調査研究では、「BMI25キロ/平方メートル未満」と、
「BMI25キロ/平方メートル以上」との比較もしている。
分かったことは、「BMI25キロ/平方メートル未満」=「非肥満」の方が、
食行動と糖尿病発症の関連が高かったことだ。
意外にも、やせ形の人ほど、食行動に注意を払わなければ糖尿病になりやすい、
ということになる。
一方、「BMI25キロ/平方メートル以上(肥満)」では、「朝食を抜く」以外に、
糖尿病発症リスクとの関係は見られなかった。
「そもそも、肥満が糖尿病発症のリスクを高めることは間違いありません。
ただ、意外かもしれませんが日本では糖尿病発症者は、非肥満の人が多い。
肥満の方には、糖尿病の発症リスクを低くするために『体重を減らしましょう』
とは言えるのですが、では肥満でない人はどうすればいいのか、という問題がありました。
それだけに、追跡調査によって、『食行動』と発症リスクの関連が分かったことは
大きな成果だと考えています」(研究グループの豊國恵麻医師)
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