健康や長寿のためには「適度な運動」が必要と言われていますが、
この「適度」という量がどのくらいなのか、これまでハッキリしていませんでした。
「運動のしすぎは体に悪い」とも言われていますが、新しい研究で
週にどのくらいの運動を行うのが「適度」なのか判明したそうです。
病を避けるための薬には「適量」が決まっていますが、
同じく病気のリスクを下げるとされる運動は薬と違って一概に
「適量」が決められないのが難しいところ。
一般的に健康を保つためには週150分の運動が必要と言われていますが、
「最低限どのくらいの運動量が必要で、理想はどのくらい」ということや、
「どれぐらいの運動が体にとって有害になるのか」「より有効な運動の種類は何か」など、
不明点は多くありました。
しかし、アメリカ国立がん研究所とハーバード大学の研究チームが中年を中心とする
66万1000人のデータをもとに研究を行ったところ、上記の疑問の答えが導き出されたとのこと。
研究者らはまず、66万1000人のデータを各人の1週間あたりの運動時間で階層化し、
まったく運動を行わない人から、現在推奨されている運動量の10倍以上の運動を行っている人までに分けました。
なお、「現在推奨されている運動量の10倍以上の運動」とは1週間に25時間以上の運動を行っているということ。
彼らの健康データを過去14年分の死亡記録と比較したところ、当然のことながら、
最も早世のリスクが高かったのは「全く運動しない」というグループ。
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